筆記試験

外国人留学生の皆さんにとって就職活動における最初の難関ともいえるのが筆記試験です。筆記試験では外国人留学生も日本人と同様に日本語の試験を受けるケースが一般的なので、試験対策だけではなく十分な日本語読解能力も求められます。筆記試験の内容は企業によって異なるため、志望企業の筆記試験に合わせて十分な対策をしておくことをおすすめします。ここでは、筆記試験の概要やそのポイントについてご紹介します。

筆記試験の受検方式

就職活動の筆記試験には様々な受検方式がありますが、代表的な方式としては下記が挙げられます。

  1. テストセンター
  2. ウェブテスト
  3. ペーパーテスト

テストセンター

テストセンターは、指定された専用会場に行き、パソコンで受検します。事前にウェブから試験日と会場を予約し、試験を受けに行く形となります。テストセンターは東京、大阪、名古屋、札幌、福岡など全国の主要都市に設置されており、就職活動のピーク時には開催場所が増えることもあります。テストセンターで受検した試験の結果は、複数の企業の選考に利用することが可能なので、効率よく就職活動を進めることができます。

ウェブテスト

ウェブテストは、自宅のパソコンから受検することができるテストです。定められた期間内であればいつでもどこでも受検できる点が魅力ですが、受検中は途中で邪魔が入ったりトラブルが起こったりしないよう、静かでテストに集中できる環境を用意しておく必要があります。

ペーパーテスト

ペーパーテストは、企業や企業が指定した試験会場に出向き、他の受検生と一緒に試験を受けるという形式です。配布された紙の解答用紙に書き込みます。一般的な大学入試と同様の形式となります。独自の筆記試験を用意している企業の場合にはこのペーパーテスト形式も多くなっています。ウェブテストなどとは異なり、確実に不正ができないという点がポイントとなります。

筆記試験の種類

筆記試験には様々な種類があり、企業によって独自の筆記試験を用意しているケースもありますが、一般的には下記のような筆記試験が多く活用されています。

  • 適性検査:「SPI3」「CAB」「GAB」など。アンケート形式で質問に回答していく
  • 一般常識テスト:国語、社会、英語、数学、理科、時事問題など幅広く出題される
  • 論文テスト:指定されたテーマに対して自分の考えや意見を論述する

最もよく使われる筆記試験「SPI3」とは?

ここでは、企業の採用活動において最もよく利用されている筆記試験「SPI3」についてご紹介したいと思います。SPI3は2017年度に12,600社が利用しており、受検者数は200万人となっています。日本で就職活動をするうえで、SPI3対策は避けて通れないと言っても過言ではありません。

SPI3は「能力適性検査」(35分)と「性格適性検査」(30分)の2つに分かれており、「能力適性検査」は「言語」と「非言語」に分かれており、「性格適性検査」は「職務適応性」と「組織適応性」を診断するためのものとなっています。

能力適性検査のうち、「言語」は主に言語能力や意思伝達能力、文書作成能力を図るためのもので、「非言語」は計算能力や論理的思考能力、実務処理能力を図るためのものとなっています。

性格適性検査は、約200の質問に「はい」「いいえ」で回答していく形式となっています。このSPI3の性格適性検査のポイントは、「ライスケール(嘘をついている度合い)」もしっかりと判定されてしまうという点です。これは、企業が求める人材像を意識して本来の自分の性格や行動パターンとは異なる選択肢を選んでしまったとしても、その度合いがはっきりと分かってしまうという点となります。そのため、性格適性検査では自分に正直に回答することをおすすめします。

SPI3の対策法

SPI3を受験する場合は、下記を意識して事前に十分な対策を行っておきましょう。

  • 出題パターンに慣れる
  • 時間配分に注意する
  • 迷ったら消去法で回答する
  • 性格適性検査は正直に

SPI3の出題形式は決まっていますので、事前にSPI3の問題集などを購入し、何度も繰り返し解くことで出題パターンに慣れておきましょう。また、SPI3では短時間に大量の問題をこなしていく必要がありますので、時間配分には徹底的に注意します。そのためにも、もし回答に迷う問題がでてきたら、いったん問題を飛ばすか、消去法で回答してしまうというのも一つの選択肢です。少しでも手を止めるとすべてが終わらなくなる可能性もあるため、とにかく時間配分を意識しましょう。

そして、繰り返しになりますが性格適性検査では、自分に正直に回答するように心がけましょう。性格適性検査は入社後のミスマッチを防ぐために実施されているものでもあるため、仮に自分を偽って試験に通過することができたとしても、入社後に苦労するのは自分となります。自分に合う企業を探すためには、自分を偽らないことが重要です。

ぜひ上記を意識して十分な対策をしたうえでSPI3の本番に臨みましょう。

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