【外国人求職者向け】不動産業界とは?仕事内容や向いている人について解説

不動産業界は、私たちの日常生活と深く関わっている業界です。日本で就職・転職したい外国人の皆さんのなかには、不動産業界に興味を持っている人も多いではないでしょうか。今回は、不動産業界の仕事内容や向いている人について紹介します。仕事を探している外国人の皆さんに役に立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。

  1. 不動産業界とは
    1. 企画・開発
    2. 流通
    3. 管理
  2. 不動産業界と外国人との関わり
  3. 不動産業界に向いている人
    1. 土地に関する知見がある人
    2. 実力で評価されたい人
    3. 技能実習生管理
  4. まとめ

不動産業界とは

不動産業界を理解するために、まずは「不動産」について説明します。「不動産」とは、土地および土地に定着している物をいい、ほとんどの場合は、「定着している物=建物」を意味します。つまり、不動産業界とは、土地や建物にかかわる業界のことをいいます。不動産業界は、不動産の開発、流通、管理の3つの部分によって構成されています。

企画・開発

不動産開発の仕事は、マンションや商業施設、オフィスビルなどを建てることです。ただ、実際に建物を建てるのは建設業界の役割で、不動産開発は、不動産を「いつ・どこで・どのように」建てるかを企画する仕事です。

不動産の開発は、まずどのような建物を建て、その建物を通じてどのような利益を得るかについて企画するところから始まります。そして、建物に合う土地を探すために、土地に関する情報を収集します。土地を決めたら、建設会社と協力しながらマンションや一戸建て住宅、ビルなどを建てていきます。

不動産開発を行う企業は、デベロッパー、ハウスメーカーと呼ばれます。職種は、不動産事業企画や不動産開発と言います。

流通

建てたマンションやビルは、「賃貸」か「販売」の形で、お客様の元に届けており、そのような流れを不動産の流通と言います。そして、賃貸と販売のお客様は、個人と法人に分けられています。仕事内容としては、物件を探している人のニーズに合う物件を提案することや、不動産を保有している人に賃貸や販売を引き受けることがあります。

不動産の流通にかかわる企業は住宅・マンション販売会社、不動産仲介会社と呼ばれます。そして、流通にかかわる職種は不動産営業があります。

管理

建築され、購入された不動産は、人が管理する必要があります。ただし、一括りに管理と言っても、仕事内容はさまざまです。掃除、設備の点検、警備、防災など、建物そのものを管理する仕事はもちろん、入居者とのコミュニケーションや契約の更新、賃料の管理など、建物を利用する人に関連する仕事もあります。さらに、資産運用を通じて不動産の収益を最大化する財務面の管理もあります。

不動産の管理事業を行う企業は不動産管理会社と言い、かかわる職種は不動産管理、あるいはプロパティマネジメントと言います。

不動産業界と外国人との関わり

では、不動産業界は外国人とどのような関わりがあるでしょうか?

まず、在留外国人の増加に伴い、外国人が日本で不動産を借りる・買うニーズが高まっています。そして、移住などの目的で、海外の富裕層が日本の不動産にを投資するケースが増えています。さらに、日本人投資家が海外の不動産に投資することも増えており、海外進出を積極的に行っている不動産会社も多くなってきました。そのような客層にを対応するために、不動産業界では外国人を採用するニーズが高まってきています。

不動産業界に向いている人

土地に関する知見がある人

土地に関する知見がある人は、不動産業界に向いていると言えます。まず、特定の地域に限らず、一般的な方向感覚や距離尺度などの空間認識能力が求められることが多いです。そして、担当地域の地形や地理、道路の構造、家屋・建物の配置、さらには生活習慣などについての知識、いわゆる「土地カン」も必要になります。

日本に住んでいる期間がまだ短く、日本全体の土地の知識や、担当地域の知識が少ない外国人にとって、不動産業界で働くことは難しいと感じる場合もあるかもしれません。土地の知識を増やすには、Web上の情報だけではなく、担当している地域に何度も足を運び、自分の目でその地域の交通の便利さ・治安の良さ・近所のお店・街の雰囲気などを確かめるとよいでしょう。また、車で視察に行ったり、お客様を案内したりすることもあるため、運転免許を持っていることも不動産業界で働くためうえで役に立つでしょう。

実力で評価されたい人

不動産業界は、年齢・学歴関係なく、実力で評価される実力主義の企業が多いです。特に営業職には、売上の一部が個人の成果として給与に反映される歩合制度を設けている企業が多いです。土地や建物は金額が大きい商材であるため、営業成績がよければ月数十万円のインセンティブをもらうことも可能です。そして、給与だけではなく、実力次第では若いうちに昇進することもできます。

ただ、高額な物件の売買は、長いスパンで行われることがほとんどで、数ヶ月全く成果が出せないことも多いです。そのような困難を気にせず、仕事で成果を出して評価されたい人は、不動産業界に向いていると言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?不動産業界は、国籍問わず、すべての人の生活に影響を与えている業界で、外国人が活躍するチャンスも増えています。不動産業界に興味を持っている外国人の皆さんは、この記事を参考に、各企業の詳しい情報を集めてみてはいかがでしょうか。

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