【外国人求職者向け】日本で経理として働くために求められる能力・スキルは?仕事内容も解説

日本で仕事を探している外国人の皆さんのなかには、海外で経理の経験を積んだ後に、日本で経理として働きたいという方も多いのではないでしょうか。しかし、日本の経理の仕事は、海外の経理の仕事と異なる点が多くあります。そこで今回は、日本で経理として働く際に必要な能力やスキルと仕事内容について説明します。日本で経理の仕事を探している外国人の皆さんに必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

  1. 経理の仕事内容
  2. 経理に求められる能力・スキル
    1. 経理の経験
    2. 語学力
    3. 簿記の資格
  3. まとめ

経理の仕事内容

経理の仕事は、会社経営に必要となるお金の計算・管理をすることです。外国人が日本企業で経理として働くときは、日本人と同じように、一般的な経理業務を担当することもありますが、語学力を活かす業務を担当する場合も多いです。

一般的な経理業務とは、「売上・仕入れの管理」「給与・保険の管理・計算」「税金の計算」「決算書作成」などの業務があります。

語学力を活かす経理業務には2つのパターンがあります。1つ目は海外に拠点がある日系企業で働く場合、2つ目は日本国内の外資系企業で働く場合です。海外に拠点がある日系企業で働く場合の仕事内容は、海外拠点の経理部門とのブリッジ役や、日本法人と海外法人との連結会計などがあります。一方、日本国内の外資系企業で働く場合の仕事内容は、英語の勘定科目で日本の会計基準にしたがって処理をすることや、海外の会計基準にしたがって会計処理をすることなどが挙げられます。

経理に求められる能力・スキル

経理の経験

日本では、入社後すぐに活躍できる即戦力として、外国人の経理を採用したい企業が多いため、経理としての実務経験を求職者に求める企業が多いです。ただ、海外と日本では会計基準や税務基準が異なるため、海外での経理職の経験がそのまま日本の経理職に活かせない場合が多いです。

そのため、多くの経理の求人は、日本企業での経理経験を必須条件にしています。企業の規模によって、「上場企業での経理経験」「海外子会社の経理業務を管理する経験」など具体的なに業務経験が求められる場合もあります。

もし、海外での経理職の経験がある方は、海外拠点があり、海外と経理的なやり取りが多い会社に応募するときに今までの経験が大きな強みになるでしょう。

また、日本企業で一般的に採用されている会計ソフトの実務経験が必要となる場合も多いです。日本では、「マネーフォワード」「freee」「弥生」の3つの会計ソフトが広く使われています。外国人が経理職に応募するときは、採用企業が利用している会計ソフトを確認したうえで応募するほうが採用される可能性が上がるでしょう。

語学力

多くの日本企業が外国人を経理職で採用するときは、海外との業務連携や、外国語力を活かした経理業務を担当して欲しいと思っている場合が多いため、ビジネスレベルの日本語はもちろん、高度な外国語力と、日本語と外国語の会計用語の知識も求められます。

たとえば、海外拠点の経理部門とやり取りをするときには、日本語の会計用語を正確かつスピーディーに外国語に置き換えるスキルが必要です。経理の仕事を希望する方は、日本語、外国語両方の語学スキルを磨いておく必要性があるでしょう。

*経理職で必要な日本語は読むスキル重視

日本語の会計用語には難しい漢字が多く、ビジネスレベル以上の日本語の読み書きスキルが必要です。経理の業務では日本語で文章を作成する機会は少ない一方、難しい日本語で書かれた税務や保険の書類の内容を理解し、必要なデータを記入する必要があります。そのため、「書く」スキルよりも「読む」スキルのほうが重視されます。

一方、経理は社外のお客さんとやりとりすることがほとんどないため、日本語が少し訛っているとしても、仕事に支障はがないでしょう。

簿記の資格

日本で経理の仕事をする場合には、簿記の資格が必須だと思われがちです。しかし、実際には日本企業での経理経験が重要視されている場合がほとんどで、豊富な経験をもっている求職者であれば、簿記の資格がなくても採用されることが多いです。

一方、簿記の資格を取得することを通じて、経理関連書類の処理から、経営管理や経営分析まで、さまざまなスキルを身に着けることができます。そのため、簿記の資格をもっていることで企業に対してアピールできるポイントが増えます。未経験で経理を目指すのであれば、簿記の資格を取得することは大きな強みになるでしょう。

日本では、「日商簿記検定」「全商簿記検定」「全経簿記検定」の3つの簿記資格がありますが、企業に一番求められる資格は「日商簿記検定」です。日商簿記は、1級、2級、3級、初級の試験があり、1級は一番レベルが高くて、初級は一番やさしいレベルです。日商簿記3級以上を取得できれば、企業へアピールすることができます。

3級の合格率は45~55%前後、2級の合格率は15~30%前後で、3級から2級まで難易度が上がります。一番難しい1級の合格率は10%前後となっています。外国人の場合だと、さらに難易度は上がる可能性が高いです。しかし、簿記資格をもっていることで、他の求職者と大きく差別化できるアピールポイントを作れるので、簿記資格に興味のある方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

外国人の皆さんが日本で経理の仕事を探すときには、海外での経理の経験がそのまま活かせないという難点があります。一方、経理は専門性が高い仕事であるため、日本で経理の経験を積むことができれば、今後の転職の際に今までの経験や得たスキルを活かすことができます。経理を希望している外国人の皆さんは、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【参照データ】日本商工会議所 簿記 受験者データ

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氷村

氷村

中国出身。2019年に新卒でゴーリストへ入社し、外国人人材事業でキャリアコンサルタントを担当。jopus編集部に所属しながら、Webマーケティング、財務を兼務。外国人ならではの当事者目線で、日本で就職する外国人が気になる情報を分かりやすくお届けします!
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