教育業界は、人の進路やキャリアに大きな影響を与える業界です。日本で仕事を探している外国人の皆さんは、日本語をはじめ、学校や塾でさまざまな教育サービスを受けていました。そのため、教育業界に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。今回は、教育業界の仕事内容や向いている人について紹介します。教育業界に興味を持っている外国人の皆さんは、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 教育業界とは
- 教育業界と外国人との関わり
- 教育業界の年収
- 教育業界の仕事内容
- 教材開発
- 教員・講師
- 教務事務
- 教育業界に向いている人
- 教えることが好きな人
- 丁寧な人
- 教育業界で働きたい人におすすめする転職エージェント・転職サイト
- 英語転職.com
- Education Career
- 教えるシゴト
- まとめ
教育業界とは
教育業界は、人々に「学び」を提供する業界です。教育業界には、幼稚園、小学校、中学校、高等学校などの教育機関、子ども向けの学習塾・予備校、社会人向け語学・資格スクール、企業向けの社員研修を扱う企業など、様々な企業が含まれます。近年は、オンライン教育に携わる企業も増えています。
教育業界と外国人との関わり
グローバル化が進むことで、子供たちに英語などの外国語を勉強させる親や、スキルアップのために英語を勉強する社会人が増えています。そのような人たちのニーズに応えるために、語学教育サービスを提供するスクールでは英語ネイティブの講師を求めています。
また、近年、日本の大学や大学院に進学したい外国人や、日本で日本語を勉強したい外国人も増えており、そのような外国人向けの進学塾や日本語学校では、母国語と日本語が話せる外国人スタッフや講師を採用することも増えています。
教育業界の年収
dodaによると、教育/学校業界の平均年収は353万円です。年代別に見ると、20代は309万円、30代は379万円になります。全業界の平均年収は408万円であるため、教育/学校業界の年収は低めと言えるでしょう。一方語学教師の場合は、語学がネイティブであれば、未経験でも募集していることが多いというメリットがあります。年収300万前後からスタートし、マネジメント職やリクルーターなどの業務の幅が広がると、給与が上がっていきます。
教育業界の仕事内容
教員業界のなかには、さまざまな仕事がありますが、この章では教育業界ならではの仕事を紹介します。
教材開発
教材開発は、出版社から出版される教科書など、学習塾やスクールで使用される教材を開発する仕事で、教材制作と呼ばれることも多いです。教材開発には、教材を企画する仕事、プロジェクトの進行管理をする仕事、実際のコンテンツを制作・編集する仕事など、さまざまな仕事があります。これまで教材開発は出版物の制作が多かったですが、オンライン教育が進んでいるなかで、タブレット端末向け教材や学習アプリの教材開発も増えています。
教員・講師
教員・講師は、人に知識やスキルを教える仕事です。教員・講師は、学校の教員、小・中・高校生向けの塾講師、大学生・社会人のスキルアップや資格の勉強の講師、音楽や絵画のような趣味の勉強の講師など、さまざまな種類があります。講師のなかでは、日本人向けの英語語学講師や、日本の大学に進学したい外国人向けの受験塾の講師は、母国語や自分の進学の体験を活かせることができるため、外国人が就職できるチャンスが高いです。
英語語学講師のなかには、いくつかの種類があります。ALT(外国語指導助手)は「Assistant Language Teacher」の略語で、日本で小学校・中学校・高等学校で英語講師として働いており、ALTとして働くためには教育ビザを取得する必要があります。
一方、ALTにならなくても、民間企業が運営する英会話スクールで英語を教える語学講師として働くことも可能です。また、保育園や幼稚園で子供の世話をしながら英語を教える英語保育スタッフという仕事もあります。民間企業で働く語学講師と英語保育スタッフは、技術・人文知識・国際業務ビザを取得する必要があります。
教務事務
教務事務は、学校や塾で事務手続きを担当する仕事です。一般的な総務・経理・人事の業務だけではなく、教務事務特有の業務もあります。たとえば、学生の奨学金の手続き、学費などの納入確認、試験の準備、新入生の入学手続きなどがあります。学校や塾によっては、留学生や外国人講師が多く在籍する場合もあるため、ビザの手続きや生活上のサポートを行う必要があり、そのような教務事務では、外国人を採用するケースもあります。
教育業界に向いている人
教えることが好きな人
教育業界は、サービスを通じて人に知識やスキルを提供する業界であるため、人に教えることが好きな人はモチベーションややりがいを感じやすいでしょう。直接、人と関わる教員・講師はもちろん、学校の運営に関わる教室長やスクールマネージャー、学習コンテンツを制作する教材開発担当も、常に「人に教える」という目標を意識しながら仕事をする必要があります。
丁寧な人
教材開発でも、教員・講師でも、小さなミスをしたら学生や生徒に間違った知識を教えることになりますので、丁寧かつ正確に仕事を進める必要があります。また、教員・講師の教え子のなかには、自分が苦手な生徒もいるかもしれませんが、そのような生徒に対しても長い時間をかけて育成する必要があるため、丁寧なコミュニケーションが求められます。そのため、性格が丁寧な人が、教育業界に向いているといえるでしょう。
教育業界で働きたい人におすすめする転職エージェント・転職サイト
英語転職.com
英語転職.comは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する英語力を活かした転職を希望している方のための求人・転職サイトです。語学が堪能なだけでなく、業界や職種に関するに高い専門性を持ったキャリアコンサルタントが300名以上在籍しており、転職に関するあらゆるアドバイスを受けることができます。グローバル企業からベンチャー企業まで、様々な規模の会社の求人を取り扱っています。またミドルマネジメントクラスや業界スペシャリストポジションを中心に、シニア、エグゼクティブクラスまで幅広い求人を掲載しています。英語力を活かせる教育業界の求人を見たいという方におすすめのサービスです。
Education Career
Education Careerは、株式会社ファンオブライフが運営する教育業界の転職・仕事探しに特化した転職サイトです。大企業、ベンチャー、学校法人など豊富なキャリアの選択肢があります。営業、企画、人事、教材開発、講師、教室長など、幅広い職種の求人を掲載しています。教育業界の専門のエージェントが、履歴書と職務経歴書の作成のサポート、面接時に注意すべきことのアドバイス、模擬面接などを無料で対応してくれます。教育業界に絞って転職したいという方にはおすすめのエージェントです。
教えるシゴト
教えるシゴトは、株式会社サクシードが運営する塾・学校などの教育業界に特化した転職サイトです。紹介できる職種としては、教室長、塾講師、家庭教師、保育スタッフなど「教える仕事」がメインになります。また、派遣、紹介、紹介予定派遣、アルバイトなど、多様な働き方を選ぶことができます。1人のコーディネーターが同時に求職者と求人企業を担当し、企業への推薦・交渉、入社後のフォローアップを行うため、求職者と企業のミスマッチを最小限にできます。教育業界のなかでも、教員の仕事を探したいという方におすすめできるサービスです。
まとめ
教育業界は土日や夜に働かないといけない職種が多く、大変な側面がありますが、生徒の成長を見守ることができ、やりがいが感じやすい仕事でもあります。教育業界で働きたい外国人の皆さんは、自分の強み・弱みを確認したうえで、就職・転職活動を行ってみましょう。
【参考データ】doda 平均年収ランキング 最新版 【業種別】