【外国人求職者向け】建設業界とは?業界の特徴や職種・向いている人を解説

日本で仕事を探している外国人の皆さんのなかには、建設業界への就職・転職を検討している方も多いかもしれません。日本の建設業界には一体どのような企業や職種があり、またどのような人が向いているのでしょうか。今回の記事は日本の建設業界について詳しく解説しています。建築業界に興味を持っている外国人の皆さんは、参考にしてみてはいかがでしょうか。

  1. 建設業界とは
    1. ゼネコン
    2. サブコン
  2. 建設業界の職種
    1. 現場監督
    2. CADオペレーター
    3. 技能実習生管理
  3. 建設業界に向いている人
    1. 体力がある人
    2. ものづくりに興味がある人
    3. コミュニケーション能力が高い人
  4. まとめ

建設業界とは

建設業界は、住宅やビル、学校、工場などの建物を建築する「建築」と、道路やトンネル、橋、ダム、水道などのインフラ整備を行う「土木」の2種類に大きく分けられる業界です。日本の建設業界の企業には有名なところでいうと、ゼネコンとサブコンの2種類に分けられます。

ゼネコン

ゼネコンはgeneral contractor(ゼネラル・コントラクター)の略であり、建設業界のなかでは元請業者として施工全体を管理する総合建設業者のことをいいますです。簡単にいうと、建設をする際、ゼネコンは建設に参加する各企業を統括するリーダー役を果たします。そのなかでも、売上高が1兆円を超える企業は「スーパーゼネコン」と呼ばれており、「鹿島建設」「清水建設」「大成建設」「大林組」「竹中工務店」の5社のことをいいます。

サブコン

サブコンはSubcontractor(サブコントラクター)の略であり、ゼネコンの下請で、土木・建築工事の一部を請負う建設業者のことをいいますです。イメージとしては、リーダーであるゼネコンの指導のもとに働くメンバー役です。請け負う工事のなかには設備工事が多く、建設工事を進めるうえでは欠かせない存在です。

建設業界の職種

建設業界にはさまざまな職種がありますが、ここでは外国人が就職するチャンスが高い職種をいくつかピックアップして、紹介します。

現場監督

現場監督とは、建設現場において工程・品質・安全・原価管理などを行う責任者で、現場で働く職人や作業者の指揮・監督を行う職種です。企業によっては、施工管理と呼ばれることも多いです。求める外国人の条件としては、学校で建築・建設分野を専攻していたことが前提になります。また現場での実務経験があれば、資格がなくても採用されることも多いです。工事の種類によっては、「施工管理技士」の資格が求められることもあります。

CADオペレーター

CADオペレーターとは、CAD(Computer Aided Design)ソフトを使い、建築・土木の図面を作成する職種です。具体的な仕事内容としては、施工側(現場で工事を行う人)やお客様が建築・土木の設計を理解しやすいように、設計者がアナログで描いた図面をデジタルの図面にすることや、設計者が作成したデジタル図面を修正・編集することなどがあります。図面作成や編集などの仕事がメインであるため、日本語を話すことはそれほど多くなく、外国人が活躍しやすい職種です。CADオペレーターになるためには、建築・土木・CADに関する学位を持っていることが求められるケースが多いです。

技能実習生管理

技能実習生管理は、日本人の従業員と外国人の技能実習生のブリッジ役として、入国の手続き・日本語の通訳翻訳・生活上のサポートなどを行います。建設業界では人手不足を解消するために、東南アジアからの技能実習生を受け入れることが多いですが、なかには日本語能力がそれほど高くない実習生も多いです。そのような実習生をサポートするには、日本語が上手な外国人は適職と言えるでしょう。そのため、技能実習生管理は建設業界においてメインの職種ではないけれども、外国人を積極的に採用する職種です。

建設業界に向いている人

体力がある人

建設業界では、特に施工管理など現場で働く職種には体力が必要になります。オフィスワークの職種でも納期を守るために残業をするなど、勤務時間が不規則になりがちです。また、国土交通省の調査によると、2018年の日本の建設業界の女性比率はわずか16%にとどまっており、女性の雇用が増えつつありますが、まだまだ男性が多い業界で作業内容も男性基準で設定されていることが多いです。男女問わず、体力に自信がある人は建設業界に向いているでしょう。

ものづくりに興味がある人

建設業界の仕事は「地図に残す仕事」とも言われており、仕事の成果は建物やインフラなど形があるものとして残り、人々の生活に影響を与え続けます。そのような成果を生み出すためには、高度な技術力と仕事へのこだわりが必要になります。そのため、「ものづくり」の仕事にやりがいを感じる人は、建設業界に向いていると言えるでしょう。また、日本の建築やインフラに関する技術は世界でもレベルが高く、日本の建設業界のノウハウを身につけ母国でビジネスを興したいと考えている外国人にとって、日本で建設業界に就職することは今後のキャリアに役に立つでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

建設業界で働くには、現場の日本人の職人や外国人の技能実習生、本社の事務系職員など、さまざまな人と協力しながら、円滑に仕事を進める必要があります。特に外国人にとっては、日本語で初対面の人やさまざまなバックグランドを持った人とコミュニケーションを取ることはそう簡単ではありません。喋り上手である必要はありませんが、一人で仕事するより、人とコミュニケーションを取りながらチームで仕事を進めるほうが好きな人は建設業界に向いていると言えるでしょう。

まとめ

日本の建設業界は人手不足を解消するために、技能実習生をはじめ、外国人を積極的に採用している業界です。一方で、建設業界で働くためには、ある程度の体力と技術力が必要です。建設業界に興味がある外国人の皆さんは、自分の適性を確認したうえで応募してみてはいかがでしょうか。

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