日本の就職活動について知っておきたい4つのこと

これから日本での就職活動を始めようと考えている留学生の皆さんの中には、日本の就職活動がどのような形で進んでいくのかが分からず不安になっている方も多いのではないでしょうか?

日本の就職活動はとても独特で、皆さんの母国の仕事探しとは大きく異なります。そこで、ここでは日本独自の就職活動の特徴について詳しく説明したいと思います。

日本の就職活動の特徴

日本の就職活動の代表的な特徴としては、主に下記の4つが挙げられます。

  1. 新卒一括採用
  2. 4月入社
  3. 同時に始まる就職活動
  4. ポテンシャル採用

それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。

1. 新卒一括採用

日本では、大学や大学院、専門学校などを卒業し、はじめて働き始める人たちを採用することを「新卒採用」と呼び、一度就業経験がある人の「中途採用」と区別しています。また、新卒ではじめて入社した企業を3年以内に辞めた人を採用する場合は「第二新卒採用」と呼ぶこともあります。新卒採用では、今年度中に卒業予定の学生を対象として一斉に採用活動が行われます。

最近では中途採用を行う企業も増えてきており、就職した後の転職も一般的になってきていますが、日本の一部の大企業の中にはいまだに新卒採用を重視しており、新卒採用のタイミングを逃すとなかなか入社ができない企業も数多く存在しています。人気のある大企業に入社したい場合、新卒採用が最もチャンスが大きいタイミングだと言えます。

2. 4月入社

海外の大学では9月に入学するのが一般的ですが、日本の専門学校や大学の場合、4月に入学し、3月に卒業するのが一般的となっています。そのため、新卒として採用された人材は卒業後の4月に一斉に入社し、働き始めることになります。

しかし、最近では海外の大学を卒業予定の学生向けに9月入社の新卒採用も実施している企業や、人手不足や優秀な人材の確保を目的として通年で新卒採用を受け付けている企業も増えてきています。

3. 同時に始まる就職活動

日本の企業は、日本の大手企業ら1,300社以上が加盟する経団連(日本経済団体連合会)の倫理憲章に基づき、公平な採用活動の実施と、就職活動がもたらす学業への負担を考慮して、毎年どの企業も同じタイミングで採用活動をスタートするように求められています。例えば、2020年4月卒業予定の学生に向けた新卒採用活動は、2019年3月からスタートします。

しかし、どの企業も優秀な人材をいち早く囲い込むために、実質的にはこの経団連が定めたタイミングよりも早く選考活動をスタートさせています。夏季休暇のインターンシップを実質的な選考プロセスとみなしている企業もありますし、外資系企業の中には経団連のルールを無視して早期から学生に内定を出している企業もあります。

入社を希望する企業がある場合、一般的な新卒採用活動が始まる前からインターンシップなどの機会が提供されていないか早期の段階から情報収集をしておくことをおすすめします。

4. ポテンシャル採用

日本企業の多くは、新卒採用のタイミングでは本人が持つスキルや経験よりも、将来的なポテンシャルを重視して採用活動を行っています。日本の新卒採用ではほとんどの企業が職種別の採用を行っておらず、配属も入社後に決まります。これは、大企業を中心に日本企業の多くが入社後の研修体制を整えている点、また、入社後に複数の部門を定期的に異動させる「ジョブ・ローテーション」という独自の就業文化を持っているためです。

しかし、最近では日本企業の中にもエンジニアなど特に専門性が高い仕事に限って職種別採用を実施する企業が出てきています。学生時代にプログラミングに打ち込んでいた、アプリを開発した、などアピールできる経験を持っている方は、その経験を活かして最初からエンジニア職として入社することもできます。

まとめ

いかがでしょうか?日本の就職活動には上記で説明した独自の文化があります。日本の就職活動は世界の中でも独特の形式で行われており、外国人留学生も日本人の学生と同様のスタイルで就職活動に参加することが求められますので、しっかりと上記の特徴を理解しておきましょう。

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