【外国人求職者向け】物流業界とは?仕事内容や向いている人について解説

外国人の皆さんのなかには、オンラインショッピングなどで宅配便を利用したことがある人も多いのではないでしょうか。宅配便をはじめ、物流業界が提供するサービスを通じて、私たちは世界中の商品を簡単に入手できるようになりました。今回の記事では、物流業界の仕事内容や物流業界に向いている人の特徴を紹介します。物流業界に興味を持っている外国人の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 物流業界とは
    1. 物流業界と外国人との関わり
    2. 物流業界の年収
  2. 物流業界の仕事
    1. 法人営業
    2. 物流管理
    3. ロジスティクスエンジニア
  3. 物流業界に向いている人
    1. ロジカルシンキングができる人
    2. 新しいテクノロジーに興味を持っている人
  4. 物流業界で働きたい人におすすめする転職エージェント・転職サイト
    1. リクルートエージェント
    2. JACリクルートメント
    3. キャリアクロス
  5. まとめ

物流業界とは

物流業界は、原材料や商品などの物品を、陸・海・空を通じて、必要とされる人に運ぶサービスに携わる業界です。例えばオンラインショッピングで購入された商品をお客様に届ける、船便を利用して原材料を海外から日本の工場に運送する、倉庫で荷物を管理する、などは物流業界の仕事です。

物流は、「輸送」「保管」「荷役」「包装」「流通加工」「情報管理」という6つの機能によって構成されます。

「輸送」とは、鉄道・自動車(トラック)・船・飛行機などの輸送手段を利用し、物品をある場所からもう一つの場所に運ぶことです。
「保管」とは、 物品の品質と数量が変わらないように、特定の場所で保存し管理することです。
「荷役」とは、輸送と保管を行うとき、物品を棚から卸す・上げる、交通機関に載せるなどの作業です。
「包装」とは、物品が輸送や保管される時に、扱いやすくて品質も変わらないように、ダンボールなどの容器で収納することです。
「流通加工」とは、物品が輸送される途中に、ラベル付け、パーツの組み立て、検品などのお客様に届くための準備作業です。
「情報管理」とは、物流がより正確かつ・効率的に行うため、上記の5つの機能の情報を管理システムなどで把握・分析することです。

物流業界の年収

dodaによると、2019年、陸運/鉄道/海運/航空の平均年収は388万円です。20代の平均年収は338万円、30代の平均年収は419万円になります。全業界の平均年収は408万円であるため、物流業界の平均年収は日本の平均年収に近いといえるでしょう。

物流業界と外国人との関わり

日本企業は、海外の企業と取引をしたり、海外に製造拠点を置いたりしている企業が多いため、海外から原材料を調達することや、商品を仕入れることが多いです。語学力があり、海外の事情に詳しい外国人は、貿易事務や国際的な物流管理などの仕事を行うことで強みが活かせます。また、関税や許認可など物流と関わる制度は国によって異なるため、そのような制度に関する知識を持っている外国人が、日本の物流業界で活躍するチャンスがあります。

一方、物流業界のなかでも倉庫業務やドライバーなどの仕事は単純労働とみなされ、就労ビザが取得できない職種もあります。外国人が物流業界に就職・転職する場合は、志望している職種が就労ビザを取得できる職種かどうかを事前に学校の先生や行政書士の先生に確認しておくと良いでしょう。

物流業界の仕事

物流業界はさまざまな職種がありますが、ここでは外国人が就労ビザを取得できる職種をいくつか紹介します。

法人営業

物流業界の法人営業は、輸送ニーズがある企業に物流サービスを提案する仕事です。一日に何回も商品を入荷するコンビニエンスストア、個人のお客様への配達スピードを重視するEコマース企業、海外からの材料調達のコスト削減を求めるメーカーなど、企業によって多種多様なニーズがあるため、企業に応じて異なる提案をする必要があります。

大手企業なら、世界中から商品や原材料を輸入・輸出するケースが多く、そのような企業に物流サービスを提案するには、外国人が持っている語学力や、海外の商習慣や法規制の知識を活かすことができます。

物流管理

物流管理は、物流拠点で商品の入出庫管理を行う仕事です。全体の輸送スケジュール管理、見積り作成、荷量の確認、物流現場での立ち会いなど、さまざまな業務に携わります。一つの倉庫・物流センターは、複数のお客様からの大量の商品を同時に管理しているため、プロジェクトの全体像を把握しながら、突発的に発生する依頼やトラブルを柔軟に対応する能力が求められます。

外国人が物流管理の仕事をする場合は、空港や港の近くにある保税倉庫で国際物流の管理を行うことができます。国によって言語・通貨・費用の計算方法が異なり、関税の算出も必要のため、語学力や通関に関する知識が求められます。

ロジスティクスエンジニア

ロジスティクスエンジニア(logistic engineer)とは、お客様のニーズに応じて物流業務を効率的に設計・改善する仕事です。たとえば、効率的に保管を行うために、倉庫の高層スペースを合理的に利用するレイアウトを設計することや、商品の入荷量が季節によって変わることに生じた一時的な空きスペースの活用方法を考えることなどは、ロジスティクスエンジニアの仕事の一部です。

企業が海外で物流拠点を立ち上げるとき、外国語で現地スタッフとコミュニケーションを取りながら、物流の業務設計・実行をする場合があります。そのような場面では、外国人の語学力を活かすことができます。

物流業界に向いている人

ロジカルシンキングができるな人

物流業界の仕事は、輸送、保管、荷役、包装、流通加工などさまざまな要素で成立しています。そのような要素が合理的に組み合わさることによって、物流がよりスムーズに行われます。そのため、物流の仕組みをロジカルに考えて実行し、改善点を見つけることができる人は、物流業界に向いているでしょう。

新しいテクノロジーに興味を持っている人

近年、物流業界ではIoT、ロボット、AIなどの新しいテクノロジーの活用が進んでおり、技術の進化が早くなってきました。技術開発職はもちろん、営業や物流管理などビジネスサイドやオペレーションの仕事でも、常に新しいテクノロジーを理解し、現場に応用する必要があります。そのため、新しいテクノロジーに興味を持っており、テクノロジーで物流業界を変えたい人は、物流業界に向いていると言えるでしょう。

物流業界で働きたい人におすすめする転職エージェント・転職サイト

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートキャリアが運営する業界最大手の転職エージェントです。取り扱い求人数は20万件と業界最大で、転職支援実績も41万人と業界トップの実績を誇ります。日系グローバル企業の求人や、外資系企業の求人も多数取り扱っており、語学力を生かして活躍できる高年収の求人も数多くあります。また、転職サポート体制も充実しており、業界・職種別のキャリアコンサルタントによる履歴書添削アドバイスや面接セミナー、求人票には掲載されていない各企業の詳しい情報が分かる「AGENT Report」という独自レポートもあります。転職エージェントを活用して仕事探しをする場合、まず登録しておきたいエージェントです。

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JACリクルートメント

JAC Recruitmentは日本で30年以上の歴史があり、これまで43万人以上の転職支援実績がある株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する転職支援サービスです。英国、ドイツ、日本、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、韓国、香港、ベトナム、インドに広がる独自のグローバルネットワークを駆使した日系・外資系企業、大手・優良企業での転職サポートで豊富な実績があります。JACは幅広い求人を扱っており、なかには物流業界の求人も多いです。専門領域に特化したコンサルタントが求職者の経験や能力を正しく把握し、適切なアドバイスと最適なキャリアを提案してくれます。

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キャリアクロス

キャリアクロスは株式会社シー・シー・コンサルティングが運営する日本最大級の外資系・グローバル企業に特化した転職求人サイトです。常時5,000件以上の求人があり、幅広い職種の求人を扱っているなか、物流・運輸・購買も多数保有しており、高年収求人が多いのも特徴です。英文履歴書の作成や英語面接対策などの転職活動サポート情報も充実しており、スカウト機能なども搭載されています。自身の語学力や専門性を活かして外資系やグローバル企業に転職したいという方はぜひ登録しておきたいおすすめのサイトです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?物流業界は、グローバル化に大きく貢献している業界で、外国人と関わるところも多いです。物流業界に興味を持っている皆さんは、今回の記事を参考にしながら、就職・転職活動を行ってみましょう。

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