日本で仕事を探している外国人の皆さんのなかには、営業職に就きたいと考えいている方も多いのではないでしょうか。営業職にはグローバルに活躍できる海外営業のような華やか一面もある一方で、売上目標に追われ、大変な一面もあります。そこで今回は、日本における営業職の仕事内容、営業職になるための必要条件、そしてメリットとデメリットについて説明します。日本で営業職を希望する外国人の皆さんはぜひ参考にしてみてください。
- 営業とは
- 営業職に必要な条件
- 日本語レベル
- コミュニケーション能力
- 業界知識
- 営業職のメリット
- 海外営業ならグローバルな仕事ができる
- 成果が出たら評価され、キャリアパスも豊富
- 営業職のデメリット
- 結果重視
- コミュニケーションが難しい
- まとめ
1.営業とは
営業職は、お客様に商品やサービスの購入を促して、契約を結ぶ仕事です。営業職には、個人のお客様向けにサービスを提案する営業職と、企業・組合・学校などに営業をする法人営業があります。ここでは主に法人営業について説明します。
営業職はいろいろな種類があります。対応するお客様の地域で分けると、日本国内のお客様に対応する「国内営業」と、海外のお客様に対応する「海外営業」があります。「海外営業」は語学力や海外に対する知識が必要なため、外国人が就職するチャンスが多い職種です。
また、お客様の種類で分けると、新しいお客様を探してアプローチする「新規営業」と、既存のお客様の新しい要望に応える「既存営業」があります。「新規営業」は初対面のお客様のニーズや課題を引き出す課題発見能力や、良好な関係性を築くコミュニケーション能力が必要になります。「既存営業」はすでに知り合ったお客様との関係を維持するための努力は必要ですが、関係性を維持できれば新規営業よりも比較的やりやすい仕事です。
2.営業職に必要な条件
日本語レベル
元々日本語が上手でも、販売職や事務職から営業職に転職したばかりの方は、営業職で使われる日本語に難しさを感じることが多いではないでしょうか。
国内営業の場合は、日本人と商談するためにネイティブに近いレベルの日本語が必要です。海外営業の場合は、社内で意思疎通できるビジネスレベルの日本語が求められます。ただし、会社によっては海外営業として採用されても、まずは国内営業のポジションで経験を積むことが必要な場合も多いです。
スピーキングだけではなく、ビジネス用語の使い方や、業界の専門用語に慣れるにも努力が必要です。そのため、営業職は日本で働く上で一番ハイレベルな日本語能力が求められる仕事と言えます。
コミュニケーション能力
営業職では日本語が流暢に話せるだけではなく、お客様とコミュニケーションを取る必要があります。お客様のニーズを詳しく聞き出すヒアリング力、自社のサービスを魅力的に説明するプレゼン力が求められています。聞き上手でありながら話し上手の人は、営業職に向いていると言えます。
業界知識
営業職は、商品やサービスを売ることが仕事なので、商品やサービスに関する深い知識を持っていることが大事になります。また、サービスだけではなく、買い手となるお客様がいる業界の知識も身に付ける必要もあるでしょう。製造業やIT業界などでは、理系の知識が求められる場合もあります。こういった知識は入社した後に仕事をしながら身につけることもありますが、応募する時に必要になることも多いため、希望する業界の知識は事前にある程度把握しておくと良いでしょう。
3.営業職のメリット
海外営業ならグローバルな仕事ができる
海外営業の業務の中には、母国語を活かせる場面がたくさんあります。そして、一般的に、外国人は日本人よりも海外の商習慣やマーケットに詳しいため、グローバルな視野も仕事に役に立ちます。また、会社によっては母国やほかの国へ出張するチャンスもたくさんあります。
成果が出たら評価され、キャリアパスも豊富
ほかの職種に比べたら、営業職は成果が分かりやすい仕事で、売上の達成感ややりがいが味わえます。若手でも成果さえ出せれば評価され、会社によってはインセンティブももらえます。
営業職では成果が評価に結びついているケースが多いため、昇進や昇格などの可能性はたくさんあります。同じ会社や同じ業界で、営業からマーケティング・営業幹部・営業企画など、ほかの職種へキャリアアップすることができます。また、営業の経験を活かして、いままでとは違う業界に営業として入ることも可能です。
4.営業職のデメリット
結果重視
営業職は結果重視なので、売上目標を達成することだけを会社や上司から求められがちです。会社によっては、「今月はこの目標を必ず達成しないといけない」という営業ノルマもあります。目標を達成する時に味わう達成感が大きいぶん、達成できなかった時の辛さも大きいです。
コミュニケーションが難しい
営業職は毎日いろいろなお客様とコミュニケーションを取らなければなりません。特に外国人が国内営業をする場合、日本の商習慣に馴染みがなく、ストレスを感じる場面もあるでしょう。また、お客様に提案が通らなかった時や、トラブルが発生した時の謝罪もストレスの元になります。
5.まとめ
外国人にとって、日本で営業職に就くには高度な日本語力が求められるため、難易度が高い仕事ではありますが、やりがいもある仕事です。求人票だけをみると、語学力以外に必要条件がないように見えるかもしれないですが、コミュニケーション能力や性格など、さまざまな適性があります。自分の向き不向きを確認した上で、応募しましょう。
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jopus編集部
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