【外国人求職者向け】商社とは?総合商社と専門商社の違い・仕事内容や年収などをくわしく解説

日本の商社は、日本人だけでなく、外国人にも人気の就職先であり、日本で働きたい外国人の皆さんのなかでも、商社に就職・転職したいと考えている人が多いのではないでしょうか。一方、商社はどんな企業を意味するのか、どんな人材を求めているのかについて分からない人も多いかもしれません。今回は、商社の定義や向いている人について詳しく説明します。商社に興味を持っている外国人の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 商社とは
    1. 総合商社
    2. 専門商社
  2. 商社の年収
  3. 商社に向いている人
    1. 語学ができる人
    2. 体力がある人
    3. 海外出張・海外駐在に興味がある人
  4. まとめ

商社とは

商社とは、輸出入貿易ならびに国内における物資の販売の事業をメインに行る企業のことです。製品やサービスを売りたい企業と、製品やサービスを買いたい企業との間で架け橋のような役割を果たしています。

日本で商社というと、総合商社と専門商社の二つの種類が存在しています。

総合商社

総合商社は、幅広い商材を扱う商社のことを指しています。1つの企業の規模が非常に大きいことから、小さい会社の参入が難しく、全体として企業数が少ないことが特徴です。日本で総合商社というと「三菱商事」「伊藤忠商事」「住友商事」「三井物産」「丸紅」の5つの商社が有名です。これらの商社は非常に会社の規模が大きいことなどから「五大商社」と呼ばれています。さらに「豊田通商」「双日」の2社を加えて、総合商社は合計7社のみで構成されています。総合商社は英語で「sogo shosha」あるいは「general trading company」と言い、日本特有の商社の形態です。

専門商社

専門商社は特定の分野の商材を扱う商社のことを言います。企業規模は大手から中小企業までさまざまで、企業の数も多いです。総合商社と比べると、ビジネスの規模は小さいこともありますが、分野ごとの競争力で比較すると、専門商社も負けていません。企業ごとに分野が異なっているため、どの企業に就職するかによって、扱う商材が変わります。英語で「trading company」と言い、海外ではこのような形態の商社が一般的です。

商社の年収

商社の初任給は平均並みですが、売上が好調なときにはボーナスの支給額が大きく、海外駐在した場合の手当などが手厚いため、30代になると年収がかなり高くなります。

転職サービスの比較を行うWebサイトのCareer Picksの調査によると、30代の主任・課長クラスなら、専門商社の年収の目安は400〜735万円で、総合商社の年収の目安は500〜1,000万円です。日本では30代前半の平均年収410万円、30代後半の平均年収は448万円のため、商社は高給の業界と言えるでしょう。そのような高給も、商社が就職・転職先としての人気の理由の一つになります。

商社に向いている人

語学ができる人

商社は、輸出入貿易を行うグローバルな会社が多いです。総合商社の場合は、全ての企業が海外展開を行っています。専門商社にはグローバル展開せず、国内の卸売をメインに行う商社もあります。そのため、求職者には高度な語学力が求められることが多いです。外国語を使うシチュエーションは担当部署などポジションによって異なりますが、外国の契約書を読むこと、海外のお客様と打ち合わせをすること、海外への出張や駐在などが挙げられます。外国語のなかでも、特に英語が重視されており、ビジネスレベルの英語が話せることは企業へのアピールポイントになるでしょう。

体力がある人

商社は給料が高いぶん、仕事が忙しく、残業が多い業界です。また、日本国内や世界中への出張・駐在をする人も多く、仕事だけではない部分にも体力を使います。そのため、体力があり、仕事が忙しくてもそれほど苦にならない人は商社に向いていると言えるでしょう。外国人が商社に就職・転職するときは、自分は体力があることをアピールできる経験を持っていれば、企業に好印象を与えることができるでしょう。

海外出張・海外駐在に興味がある人

グローバル展開を行っている商社では、国内外に拠点や客先があるため、海外出張・駐在が多いです。海外への出張や生活はとてもチャレンジングな体験ですが、必ずしも自分が望んでいるタイミングで興味のある国へ行くことができないことも多く、家族と一緒に過ごす時間も減ってしまいます。プライベートを重視する人や、家族の事情で出張できない人は、商社に向いていないかもしれません。一方、外国人が海外出張や海外駐在のチャンスを利用して帰国できる場合もあるため、商社に就職・転職することは良い選択肢になる可能性もあります。

まとめ

マイナビの調査によると、2021年卒の外国人留学生を採用する予定のある商社は全体の7.0%で、外国人留学生にとっては狭き門になっています。一方商社は海外展開を行っている企業が多く、外国人の語学力やグローバルなバックグランドを活かせる仕事が多いです。商社を志望している外国人の皆さんは、自分の強みをしっかりアピールしていきましょう。

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