外国人留学生の就職状況

外国人留学生の日本における就職状況はどのようになっているのでしょうか。ここでは外国人留学生の就職状況について、法務省が公表しているデータを基に詳しくご紹介します。

外国人留学生の就職者数の推移

ここ最近の外国人留学生の日本企業への就職者数は下記のように推移しています。2016年に外国人留学生が日本企業への就職を目的として在留資格の変更許可申請を行った数は21,898件となっており、前年比で28%増加しています。そのうち、許可が下りたのは19.435件となっており、約2万人近い留学生が日本企業への就職を決めていることになります。

なお、2019年4月からは外国人留学生の就職者数拡大に向けて在留資格の制限がさらに緩和される予定となっており、今後はさらに多くの外国人留学生が日本企業へ就職することが見込まれます。

外国人留学生はどんな仕事についているのか?

日本企業に就職した外国人留学生は、どんな仕事についているのでしょうか?その内訳をみてみると、最も多いのが「翻訳・通訳」(24.0%)で、語学力を活かせる仕事についていることが分かります。また、次に多いのが「販売・営業」(15.2%)で、「海外業務」(9.9%)と続きます。この3職種で全体のうち約5割を占めています。

外国人留学生の初任給は?

日本企業に就職した外国人留学生の給料はどのようになっているのでしょうか?下記のグラフを見ると、最も多いのは月額20万円以上~25万円未満(49.2%)で、20万円未満(33.4%)と続きます。一方で、就職後からいきなり月額30万円以上の給料をもらっている人も5%以上おり、就職先の企業やスキル次第では最初からかなりの高待遇を目指すことも可能となっています。

就職先企業の従業員数の規模は?

続いて、就職先企業の従業員数規模についても見ていきます。データによると、外国人留学生の40%が従業員数50人未満の中小企業に就職しており、50~99人(9.2)%の企業と合わせると約半数が100人未満の企業に就職していることが分かります。

一方で、全体の約20%は従業員数が1,000人を超える大手企業に就職しており、外国人留学生の就職先は中小企業から大企業にいたるまで非常に多様であることが分かります。

まとめ

いかがでしょうか?今回は、外国人留学生の日本における就職状況について、法務省のデータに基づいて詳しくご紹介しました。日本企業に就職する外国人留学生の数は年々増えており、企業規模や職種なども様々であることがよく分かります。

日本では少子高齢化に伴いどの業界でも人材不足が深刻化している点、今後の国内市場の縮小を見越して海外への事業展開を加速させている企業が増えている点などを理由に、外国人留学生を積極的に採用する企業は増加の一途をたどっています。

つまり、外国人留学生にとってはより選択肢の幅が増え、希望の企業に就職できるチャンスが広がっているということでもあります。ぜひこのチャンスを活かして自分に合った企業への就職を実現させましょう。

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jopus編集部

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