外国人の皆さんが日本で就職・転職活動をするとき、よく「ベンチャー企業」という言葉を耳にするのではないでしょうか。しかし、日本でいうベンチャー企業とは実際どのような企業を意味するのか、外国人がベンチャー企業に就職する場合、どのようなメリット・デメリットがあるのかが分からないという方も多いのではないかと思います。そこで、今回は、ベンチャー企業への就職について詳しく説明したいと思います。
- ベンチャー企業とは
- ベンチャー企業に就職するメリット
- フランクな社風で外国人でも馴染みやすい
- 成長が早く、キャリアアップのチャンスも多い
- 外国人の採用ニーズが高い企業も
- ベンチャー企業に就職するデメリット
- 安定性が少ない
- すぐ実務できるぶん、研修期間が短い会社が多い
- ネームバリューは低い
- ベンチャー企業はどんな人におすすめ?
- ベンチャー企業に特化した就職・転職サービス
- まとめ
1.ベンチャー企業とは
経済産業省は、ベンチャー企業のことを「新しい技術、新しいビジネスモデルを中核とする新規事業により、急速な成長を目指す新興企業」と定義しています。平たくいうと、新しいビジネスをやっており、成長が早い若い会社のことを指します。外国人がベンチャー企業に就職する場合、主に以下のメリットとデメリットがあります。
2.ベンチャー企業に就職するメリット
フランクな社風で外国人でも馴染みやすい
日本で働いている外国人によくある悩みの一つは、日系企業の堅い社風にうまく馴染めないという点です。ベンチャー企業はフランクな社風の会社が多く、厳しい上下関係もなく、風通しがよくて自由に意見を言える職場が多いです。また、テレワークやフレックスタイム制など柔軟な働き方に対応している会社も多くあります。社員の平均年齢も若くて、会社によっては海外経験があるメンバーも多いので、外国人にとっては働きやすい環境だと言えます。
成長が早く、キャリアアップのチャンスも多い
大手企業では研修だけで数ヶ月~半年間がかかるため、実務経験を積みながら成長することが難しいというデメリットがあります。一方ベンチャー企業では入社してすぐ新しい仕事にチャレンジすることができる点が魅力です。そして、大手企業のような年功序列もなく、若手の外国人でも実力さえあれば幹部メンバーに昇進できるチャンスがあります。将来起業や独立を目指しているなら、ベンチャー企業のような小さな組織での経験はかならず役に立ちます。
外国人の採用ニーズが高い企業も
ベンチャー企業は新しい技術やビジネスモデルで事業を行うことがほとんどで、特にIT分野のベンチャーがとても多いです。そのため、海外の最先端技術を持っている外国人エンジニアや、海外の事情に詳しい外国人セールスやマーケターを必要としている会社も多いです。こうした伸び盛りのIT企業などに入社できると、自分のスキルを活かしながら裁量の大きな仕事に関わることができます。
3.ベンチャー企業に就職するデメリット
安定性が少ない
ベンチャー企業は、設立後間もなく、資本金も少ないなかでリスクのある新しいビジネスにチャレンジしている企業が多いです。そのため、企業の安定性という面では大手企業より劣っているケースもあります。業績によってはボーナスが出ないことはもちろん、リストラや倒産のリスクもあります。ベンチャーに就職する場合は、将来性のある企業を見極める必要があります。外国人の場合は、企業の安定性がビザにも影響があるため、さらに慎重に会社を選ぶほうがよいでしょう。
すぐ実務できるぶん、研修期間が短い会社が多い
ベンチャー企業では入社してすぐ実務に携わることができます。その代わりに、多くのベンチャー企業の研修はOJT(on job training)、すなわち職場で実務を担当しながら学ぶ形で行われています。先輩に教えてもらいながら仕事をするとはいえ、教育環境が充実しているわけではないため、能動的に仕事に取り込む意識や、自発的にキャッチアップする能力が必要です。そのため、手厚い研修プログラムを期待している人には向いていないかもしれません。
ネームバリューは低い
誰でも知っている大手企業と比べると、ベンチャー企業は無名な企業が多く、企業としてのネームバリューは低いです。日本で転職する場合、ベンチャー企業で積んだ実務経験はほかの企業にも求められることが多いので、転職にはそれほど不利がありません。ただし、海外や母国に転職する場合、日本ではある程度有名なベンチャー企業であっても、海外では全く知られていない場合も多いので、海外転職に不利な面があります。
4.ベンチャー企業はどんな人におすすめ?
以上のメリットとデメリットからみると、ベンチャー企業は以下のような方におすすめできます。
・フランクな社風が好きな人
・成長・チャレンジしたい人
・いつか起業・独立したい人
・将来性がある企業を見極めることができる人
・研修期間が短くても仕事をキャッチアップできる人
5.ベンチャー企業に特化した就職・転職サービス
ベンチャーに就職・転職したい場合、総合求人サイトを利用することももちろん可能ですが、ベンチャー企業に特化した就職・転職サービスを利用することもおすすめです。
CheerCareer
Cheercareer(チアキャリア)は、株式会社Cheerが運営する、ベンチャーや成長企業に就職したい新卒向けの求人サイトです。求人サイト以外、ベンチャー企業の社長に会える就活イベント情熱フェスタも運営しています。ベンチャーに興味がある方には役に立つ求人サイトです。
Green
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6.まとめ
今回は、ベンチャー企業に就職するメリット・デメリットについて紹介しました。一括りにベンチャー企業といっても、様々な企業があります。なるべく先入観を持たないように、実際の面接やインターンを通じて、自分に合う会社を探しましょう。
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jopus編集部
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