【外国人求職者向け】デザイナーとは?仕事内容、年収、就労ビザなどを徹底解説

皆さんは「デザイナー」と聞いて、どのような職業を想像しますか?デザイナーといっても、ポスターやチラシ、看板などをデザインするグラフィックデザイナーやWebサイトに関係するWebデザイナーなど、さまざまなデザイナーがいます。

そこで今回は、主なデザイナーの種類から、年収、一般的なデザイナーのキャリアアップ など「デザイナー」に関わる情報をまとめました。デザイナーとして日本で働くために必要な日本語能力や就労ビザ、書類なども紹介していますので、ぜひデザイナーに興味のある方は参考にしてみてください。

  1. デザイナーとは
  2. 代表的なデザイナーの種類
    1. グラフィックデザイナー
    2. Webデザイナー
    3. プロダクトデザイナー
  3. デザイナーの年収
  4. デザイナーのキャリアアップ
  5. デザイナーに必要な日本語レベル
  6. デザイナーとして働くために必要な就労ビザ
  7. 就職・転職する際に必要な書類
  8. デザイナーに特化した就職・転職サービス
  9. まとめ

デザイナーとは

デザイナーとは、依頼主の要望や意図を読み解き、ポスターやWebサイトなどさまざまなサービスや商品などの設計、意匠を手がける仕事です。デザイナーの仕事は、外観や見た目を整えることと捉える人も多いです。しかし、実際は、視覚的な要素以外にも製品の使いやすさなど、機能面も考えて設計からデザインまで行うのが仕事です。

主なデザイナーの種類

デザイナーといっても所属している業界や個人の専門性によって、デザイナーのなかでも職種が異なります。今回は、代表的な3つの職種について説明します。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーの仕事は、商品の宣伝や告知に関するポスターやチラシなど、平面デザインを制作することです。サービスや商品の企画段階から制作まで幅広く担当することが多いです。

Webデザイナー

Webデザイナーの仕事は、クライアントの希望するイメージのWebサイトを作ることです。見た目の美しさだけでなく、実際にホームページを訪れたユーザーが使いやすいかなども意識して制作します。

具体的には、サイト全体の配色など、デザインの統一感を管理したり、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を使ってWebページをコーディングしたりといった業務を行います。

プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーの仕事は、自動車、文房具、キッチン用品、家具、家電といったらあらゆる工業製品を企画、設計することです。模型を作ったり、3DCGを作成して、立体的な製品のデザインを考えます。

デザイナーの年収

厚生労働省が2020年3月末に発表した「賃金構造基本統計調査」を参考に計算したところ、全国のデザイナーの平均年収は約386万円でした。しかし、業界や職種、年齢やスキルの高さなどによって、個々のデザイナーの年収は大幅に異なります。

例えば、パーソルキャリア株式会社が公表している「平均年収ランキング 最新版【職種別】」の調査によると、グラフィックデザイナーの平均年収は335万円です。一方、プロダクトデザイナーの平均年収は、442万円とグラフィックデザイナーよりも平均年収が高くなっています。デザイナーといっても、職種ごとによってかなり給与に幅があることがわかります。

デザイナーのキャリアアップ

デザイナーのキャリアアップは、現場で働く社員から管理職になるという流れが一般的です。例えば、グラフィックデザイナーであれば、クリエイティブディレクターやアートディレクターなど、デザインの進捗管理だけでなく、他のデザイナーを管理する立場になるパターンが最も多いです。

デザイナーでキャリアアップをするためには、複数のスタッフを管理して、プロジェクト全体のディレクションができるようなスキルがあるとキャリアアップしやすくなります。

デザイナーに必要な日本語レベル

外国人デザイナーの場合、仕事で必要な日本語のレベルは、求められる仕事内容によって異なります。

例えば、外資系の企業で働く場合、社内公用語が英語、デザインを作成する際に使用する言語も英語の場合は、日本語能力はそれほど必要ありません。反対に、日本のデザイン事務所で社外のクライアントと打ち合わせをしたり、日本語を主に使用したデザインを作成しなければならない場合は、高い日本語能力が求められます。

デザイナーとして働くために必要な就労ビザ

外国人の場合、デザイナーとして日本で仕事をするためには、学歴と在留資格が必要です。

学歴が必要な理由は、日本でデザイナーとして働くための在留資格(就労ビザ)を得るためです。例えば、母国の大学でデザインを専攻して大学を卒業した場合は、在留資格「技術・人文知識・国際業務」を取得できる場合が多いです。しかし、大学でデザインに関係のない研究していた場合、デザイナーとして就職したくても在留資格の許可が降りないケースがあります。

もし、大学でデザインに関係のない研究をしていたが、デザイナーになりたい場合は、日本でデザインに関係する専門学校に通うか、母国でデザイナーの実務経験を積んでから日本で働き始めるとよいでしょう。

就職・転職する際に必要な書類

デザイナーが就職・転職する際に必要な書類に「ポートフォリオ」と呼ばれる作品集があります。ポートフォリオには、今まで制作した商品やサービスの写真、イメージ画像に加えて、制作意図や制作過程などを書く必要があります。企業側はポートフォリオを参考に、スキルのレベルや制作にかかった時間、どのような考え方でデザインを行うタイプなのかなどを確認します。

ポートフォリオはデザイナーが就職、転職する際に必要な書類ですが、一般的な書類とは異なりデザイン性が求められます。デザイナーとして就職・転職を希望している場合は、ポートフォリオサイトを1つ持っておくとよいでしょう。参考までに、日本でよく使われているポートフォリオを簡単に作れるサービスサイトを以下にまとめました。就職・転職の際に活用してみてください。

ポートフォリオ作成サイト

MATCH BOX(無料)
RESUME(無料)
Adobe Portfolio
(有料*ただし、Adobe Creative Cloudを使用している人は追加料金なしで使えます)

デザイナーに特化した就職・転職エージェント

外国人デザイナーが就職・転職活動をする場合、日本の大手求人サイトからデザイナー求人を探す方法などがあります。

そのほかにも学生の場合ならば、デザイナー・クリエイターに特化したスカウトサービスを利用するのもおすすめです。ポートフォリオサイトと連動してスカウトサービスを展開している場合が多く、他の学生が制作した作品を見ることができたり、企業から作品に対してフィードバックをもらえたりします。

ReDesinger for Student

ReDesinger for Studentは、株式会社グッドパッチが運営する新卒デザイナーを募集する企業と学生をマッチングする就活支援サービスです。ReDesigner for Studentでは、ポートフォリオの機能が充実しており、JPEG、PNG、GIF形式ファイルのほかにYouTubeにアップされた動画もポートフォリオとして利用可能です。学生は気になる企業の求人に応募することもできますし、企業からのスカウトを受け取ることもできます。デザイナー・クリエイターを目指す学生におすすめの就活支援サービスです。

公式サイトを見る

転職の場合は、クリエイティブ業界に特化した求人を紹介してくれる転職エージェントを利用するとよいでしょう。クリエイティブ業界に特化した転職エージェントの場合、ポートフォリオの添削サービスなどがある場合があります。デザインの添削はもちろんのこと、日本語の表現や日本人求職者にはない、外国人求職者ならではのアピール方法なども教えてもらえる可能性があります。ぜひ、クリエイティブ業界に特化した転職エージェントを活用してみてはいかがでしょうか。

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは株式会社マイナビワークスが運営するIT・Web・ゲーム業界に特化した転職支援サービスです。IT業界に詳しいキャリアアドバイザーが、各業界に特化したポートフォリオの作成方法や、改善点のアドバイスをしてくれます。また、業界を熟知したキャリアアドバイザーが求職者のスキルや希望職種にマッチした求人を紹介してくれます。IT・Web・ゲーム業界で働きたいデザイナー向けの方におすすめの転職支援サービスです。

公式サイトを見る

マスメディアン

マスメディアンは株式会社宣伝会議グループの株式会社マスメディアンが運営する転職支援サービスです。宣伝会議グループならではの人的ネットワークにより、広告・Web・マスコミを中心とした専門職領域で多くの求人を保有しており、これまで約4万人超の転職を支援しています。東京・大阪・名古屋・福岡・金沢に拠点を持ち、業界に精通したプロのキャリアコンサルタントが履歴書の作成から給与など条件面の交渉まで細やかにサポートしてくれます。専門職に特化した支援をしているため、これまでの経験や専門スキルを活かせる仕事を見つけたいという方におすすめです。広告・Web・マスコミ領域で転職を考えている方はぜひ登録しておきたい転職支援サービスです。

詳細ページを見る公式サイトを見る

まとめ

日本でデザイナーになるためには、大学や専門学校でデザインに関わるスキルを身に付けておく必要があります。在留資格やスキルの条件をクリアできれば、日本でデザイナーとして働くことも夢ではありません。ぜひ日本でデザイナーとして就職・転職を考えている場合は、デザイナーに特化した就職・転職サービスを上手に活用してみてください。

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