【外国人求職者向け】小売業界にはどのような職種がある?キャリアパスは?

日本の小売業界では、外国人の方が多く活躍しています。そこで今回は、小売業界の職種やキャリアパスについて説明します。小売業界に興味を持っている外国人の皆さんは、参考にしてみてはいかがでしょうか。

  1. 小売業界の主な職種
    1. 店舗運営
    2. バイヤー
    3. 販売促進
  2. 小売業界のキャリアパス
  3. まとめ

小売業界の主な職種

小売業界で、一番よく知られている職種は販売スタッフですが、実は販売スタッフ以外にもたくさんの職種があります。この章では、小売業界の代表的な職種の中から三つを選んで紹介します。

店舗運営

店舗運営は、店舗全体を管理する仕事です。販売スタッフのマネジメント、商品の仕入れ、在庫管理、収益改善の施策など、店舗のすべてを統括します。また、一括りで店舗運営と言っても、店舗の形態により、実際のポジションや仕事内容はかなり異なります。たとえば、コンビニのような店舗が小さい業態なら、店舗スタッフが店長に管理され、店長がエリアマネージャーに経営指導を受けます。デパートのような数十人から数百人の従業員が同じビルで働いている業態では、店舗スタッフがフロアマネージャーに管理され、フロアマネージャーがさらに店長に管理されることが一般的です。

店舗によっては、外国人のお客様が多いことで、外国人の販売スタッフがたくさん雇用されていることもあります。そのような店舗では、店舗運営をスムーズに行うために外国人がマネージャー職に就いている場合も少なくなくありません。

バイヤー

バイヤーは、商品の仕入れを行う仕事です。仕事の流れとして、まずは自社の売り場のコンセプトを把握したうえで顧客のニーズを調査・分析し、消費者に求められる商品を選びます。商品そのものだけではなく、商品の量・入荷時期・値段・在庫管理などを考えて買い付けることも大切です。そして、できるだけ安く効率的に仕入れられるように、卸売業者やメーカーと交渉を行います。
店舗のスタッフの販売力が高くても、商品そのものがお客様に求められるものではないかぎり、売上には繋がりません。そのため、バイヤーは店舗の業績に大きな影響を与える大切な仕事です。

販売促進

販売促進は、様々な手法を使って間接的にお客さまの購買意欲を促進する仕事です。具体的には、店舗レイアウトの変更、イベントやキャンペーンの企画、販促物の作成など、多様な方法を用いて、お客様の興味を自社の商品やサービスと結びつけます。実際の店舗だけではなく、ウェブやSNSなどを通じて販売促進を行うことも多いです。
外国人の皆さんが販売促進を担当する場合は、母国語の販促物を制作したり、海外の流行りやシーズンに合わせてキャンペーンを企画することができるため、自身のバックグラウンドを強みとして活かすことができます。

小売業界のキャリアパス

小売業界では、実際の店舗で経験を積むことを重要視しているため、店舗運営・バイヤー・販売促進として働きたいならば、まずは店舗スタッフとして実績を出すことが大事です。

一方、小売業界の販売スタッフが、ほかの業種に転職することは比較的難しいです。理由として、販売スタッフが小売業界で身につけた個人営業スキルは、個人営業の職種がない業界に求められることが少ないからです。ただし、販売スタッフとしての個人営業スキルを活かして、単価が高い不動産業界やブライダル業界の個人営業に転職することはできます。

小売業界では、外国人ならではのキャリアパスもあります。日本に観光目的でやってくる外国人は増加しており、日本で買い物をする外国人も増えてきています。そのため、小売業界では外国人が語学スキルを活かして仕事をできるシーンが多いです。また、小売業界に属している企業のなかには、積極的に海外進出を狙う企業も多いため、日本国内で海外事業に携わることや、海外の店舗に出向できるチャンスがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?小売業界でキャリアアップするためには、まず現場から経験を積む必要がありますが、現場で経験を積んだのち選べる職種が豊富です。小売業界に転職したい外国人の皆さんは、将来のキャリアプランを意識しながら企業選びをしましょう。

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