【外国人求職者向け】雇用契約書とは?

日本では内定後に、内定企業から労働者に対して「雇用契約書(労働契約書)」という書面が交付されます。雇用契約書は、労働条件が明記されている非常に大切な書面です。外資企業以外では、英訳した雇用契約書ではなく日本語の雇用契約書で交わすことが多いです。内定承諾をするときには、日本語で書かれている雇用契約書の内容を理解した上、署名捺印をしなくてはいけません。今回は、日本の雇用契約書がどのようなことが一般的に明記されているかご紹介します。

雇用契約書とは

雇用契約書とは、雇用主(企業)と労働者の間で、労働者の労働条件について交わす書面のことです。海外では、「Offer letter」とも言います。 雇用契約書には、賃金や労働時間、勤務場所、休日などの労働条件が明記されています。記載されている内容を雇用主(企業)と労働者の双方が確認し、両者で署名捺印します。

雇用契約書に似た書面に労働契約書と労働条件通知書があります。労働契約書とは、雇用主(企業)の労働者に対する労働条件を具体化した書面です。雇用契約書と同じように双方が確認し、両者で署名捺印するため、雇用契約書と大きな違いはありません。

また労働条件通知書は、雇用主(企業)が労働者に対してどのような条件で仕事をするか一方的に通知して渡すものです。そのため、労働条件通知書には署名捺印はしません。基本的には、「労働契約書」と「労働条件通知書」とセットで用意することが多いでしょう。

次に、日本の雇用契約書(労働契約書)に明記されている項目を解説します。

①契約期間

正社員の場合は、「期間の定めなし(勤務予定日~)」と明記されます。契約社員の場合は、契約期間が決まっているため、「期間の定めあり(契約期間)」と明記されます。

②就業場所

勤務予定の場所が明記されます。

③業務内容

担当業務が明記されてます。会社によっては、配属予定の部署の明記もされています。

④就業時間

始業時間、終業時間、休憩時間が明記されます。フレックスタイム制度を導入されている会社は、コアタイムも明記されているので確認をしましょう。

⑤休日

会社の定休日が明記されます。シフト勤務の場合は、「シフト勤務による(月7日以上・年間110日)」のように明記されています。年間休日数については、日本の法律に定めはありません。ただし、「毎週1日以上の休日」は法律で定められているので、休日数を必ず確認しましょう。

⑥休暇

有給休暇などについて明記されます。日本の法律では、有給休暇は、一般的に入社6ヵ月後に年間10日与えることを定められています。また会社によっては、法律で定めれている有給休暇日数より多く付与・早く付与する会社もあります。

⑦賃金

給与について明記されます。給与の内訳も明記されるので、面接時の提示額とズレがないか必ず確認をしましょう。

また会社によっては、「定額残業」とは一定の残業時間があると想定し、元々の給与の中にあらかじめ残業代を見込んで含めるというものです。「見込み残業」「みなし残業」などとも呼ばれます。定額残業は、会社によって規定時間が異なります。もし20時間の固定残業代が含まれていた場合は、20時間残業しなくても固定残業代は貰えます。

⑧賃金締切日・支払日

給与が支払われる締切日、支払いが明記されます。会社によって締切日、支払い日が異なるため、必ず目を通しましょう。

⑨昇給

昇給は、成果や評価、年齢、勤続年数などから昇格に応じた賃金の増額のことです。「昇給 年1回」と記載があっても、必ず昇給するわけではありません。昇給制度について、事前に確認したい場合は採用担当者に確認すると良いでしょう。

⑩賞与

日本の賞与(ボーナス)は、夏・冬の年2回支給される会社が多いです。しかし賞与は会社の業績によって支払われない可能性もあります。また年俸制度の会社などは、賞与がない場合もあるので、必ず確認しましょう。

⑪退職金

日本では勤続年数によって退職金を支払う会社があります。法律では、退職金の支払いについて定められていないので、会社によっては退職金が支給されない会社もあります。

⑫退職に関する事項

定年制度や継続雇用制度(再雇用)について明記されます。またもし自主退職する場合に、いつまでに退職願を提出すべきかなどの明記もされているので、必ず目を通しましょう。

⑬社会保険等

入社後、加入する社会保険の詳細が明記されます。外国人も日本人と変わらず社会保険に加入することが法律で定められているため、健康保険・厚生年金・労災保険・雇用保険の加入について明記があるか必ずチェックしましょう。

⑭捺印署名

雇用契約書内の内容に問題がなかれば、会社側・本人側でそれぞれ住所、氏名、押印をします。押印後、会社にPDFもしくは郵送にて返送することで、雇用契約書の締結が完了します。

まとめ

今回は、雇用契約書のついてに紹介しました。雇用契約書は、入社後に労働条件のトラブルが起きないためにも、雇用主(企業)・労働者の双方にとって大切な書面です。日常会話では使われない日本語も多いため、もし分からない日本語や表現が分からない場合は、捺印・書面をする前に必ず内定企業の採用担当者に質問をしましょう。

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神保 幸奈

神保 幸奈

インターネット写真サービス企業に新卒入社、営業・ディレクションに従事した後、ゴーリストへ転職。外国人人材紹介事業の立ち上げ、キャリアコンサルタント(RA/CA)、jopus biz/jopus編集部を兼務。「外国人とはたらく」を当たり前にする世の中を目指して活動中。
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