就職活動を成功させるうえで鍵を握るのが面接です。面接を成功させるためには、事前にしっかりと十分な業界研究や企業研究、自己分析を行ったうえで、自分の強みや志望動機などを明確かつ簡潔に答えられるようにしておく必要があります。ここでは、日本の就職活動における一般的な面接の流れと、面接を成功させるためのポイントについて詳しくご紹介します。
面接プロセス
日本の就職活動の面接プロセスは、一般的に下記のような流れで進みます。
- 一次面接(グループ面接・グループディスカッションなど)
- 二次面接(個人面接)
- 最終面接(役員面接)
面接回数や面接内容は企業によって異なりますが、一般的には合計3~4回の面接プロセスを踏むのが一般的です。
一次面接(グループ面接・グループディスカッションなど)
一次面接では、グループ面接やグループディスカッションなど、複数人の学生と同時に選考を受けるケースが一般的です。
二次面接(個人面接)
二次面接は、個人面接となるのが一般的です。二次面接以降は、人事担当者ではなく人事部長が面接を担当するケースもあります。また、選考プロセスが多い企業の場合、二次面接のあとに最終面接に進まず、三次面接があることもあります。
最終面接(役員面接)
二次面接や三次面接を突破すると、いよいよ最終面接となります。最終面接では大手企業でも役員が担当するケースが多くなります。最終面接はほぼ入社意思の確認だけで終わる場合もあれば、しっかりと選考されるケースもあり、企業によって様々です。最終面接に合格すると、晴れて内定となります。
面接の種類
日本の就職活動で行われる面接には様々なタイプのものがあります。ここでは代表的な面接の種類をご紹介したいと思います。
- グループディスカッション
- グループ面接
- 個人面接
グループディスカッション
グループディスカッションは、一次面接で行われるケースが多くなっています。同じ就職活動生同志で4人~6人程度のグループを組み、指定されたテーマについてのディスカッションやグループワークなどに取り組みます。一つのグループにつき面接官が一名つくのが一般的です。
グループディスカッションで見られているポイントは、「性格タイプ」「協調性」「論理性」などです。また、グループディスカッションでは、話している学生だけではなく、その他の学生がどんな姿勢で相手の話を聞いているかなども見られています。自分が話す番ではないからといって油断することなく、ディスカッション中は集中力を切らさないようにしましょう。
また、協調性をアピールするためにも、自分だけがあまり話しすぎないようにする、誰か発言が少ない人がいれば話を振ってあげる、など、自分自身のアピールだけに気をとられるのではなくグループ全体として成果を出せるように振る舞うのがポイントです。
グループ面接
グループ面接は、1~3名程度の面接官に対して学生が2~5人ほどが集団となって同時にうける面接のことを指します。1次面接や2次面接など選考プロセスの早期の段階で行われることが多い形態です。
グループ面接では、同じ質問に対して、就職活動生が順番に回答をしていきます。一人あたりに与えられている回答時間は短いため、聞かれた質問だけに簡潔に答えることが重要です。また、グループディスカッションと同様に自分以外の学生が話している間の態度もしっかりとみられていますので、油断しないようにしましょう。
個人面接
個人面接は、1~3名程度の面接官に対して学生が1名で行う面接のことを指します。二次面接以降はこの個人面接形式が最も一般的です。個人面接では30~60分程度でよりじっくりと自分のことについて話すことができます。
面接時の服装
面接はどのような服装で行けばよいのでしょうか?ここでは、面接官に好印象を与えるおすすめの服装についてご紹介します。
- 髪型:寝ぐせやボサボサの髪などは避け、清潔感のあるセットを心がけましょう。
- 顔:男性は髭を必ずそるようにし、女性は派手なメイクは避けましょう。
- シャツ:白いシャツが基本となります。皴や汚れなどがない清潔なシャツを着ましょう。
- スーツ:黒・濃紺・グレーが基本となります。無地か細めのストライプなどがおすすめです。
- スラックス・スカート:スラックスは折り目をきちんとプレスしてあるものを履きます。スカートの場合は膝に半分かかる程度の丈がおすすめです。
- 靴:黒でシンプルなものがおすすめです。かかとのすり減りなどに気をつけつつ、綺麗に磨いておきます。
- 靴下・ストッキング:靴下は白地や柄ものは避け、スーツと同系色のものを選びます。ストッキングも無地のものを選びましょう。
- 鞄:色は黒か茶などが主流です。A4サイズの書類が入る程度の大きさがおすすめです。
- その他:香水や過度なアクセサリーなどは避けましょう。
就職活動時の服装選びのポイントは、ずばり「清潔感」です。派手な服装や乱れた服装は避け、できる限りシンプルで清潔感を演出できるスタイルにするのがおすすめです。また、企業や職種によっては私服で面接に来てくださいと指定されるときもあります。私服を指定された場合でも、同様に「清潔感」を大事にしつつ、相手に好印象を与えられるかどうかを意識するとよいでしょう。
面接でよく聞かれる質問例
面接ではどのような質問が聞かれるのでしょうか?ここでは、よくある質問の代表例をご紹介します。
- 自己紹介をしてください。
- 自己PRをしてください。
- 自分の長所と短所について教えてください。
- 友人や家族からはどんな人だと言われますか?
- 学生時代に一番頑張ったことを教えてください。
- 日本に興味を持ったきっかけは何ですか?
- 日本に来た理由はなんですか?
- いつまで日本で働きたいと思っていますか?
- この業界に興味を持った理由について教えてください。
- 弊社への志望動機を教えてください。
- 希望の職種や勤務地はありますか?
- 会社選びにおいて大事にしている軸は何ですか?
- 他にどんな企業を受けていますか?
面接では、自分自身に関する質問や、業界・企業への志望動機などに関する質問をされ、その回答内容に応じてどんどんと質問内容が掘り下げられるのが一般的です。少なくとも上記のような質問に対しては明確な回答ができるよう、事前に準備しておくことをおすすめします。
面接で評価を高めるポイント
最後に、就職活動時の面接で評価を高めるためにぜひとも意識しておきたいポイントをご紹介します。
- 挨拶・礼儀・姿勢を大事にする
- 発言するときは明るく、はきはきと
- 自分が話していないときも見られていると心得る
- 聞かれたことだけに簡潔に答える
- 事前に質問を用意しておく
挨拶・礼儀・姿勢を大事にする
面接に行くときは、受付や面接官への挨拶をしっかりと行いましょう。また、丁寧な言葉遣いを心がける、席につくときは相手が席に着いたのを確認してから座る、などのマナーも大事にします。そして、面接中は背筋を伸ばし、姿勢を正して面接官の目を見ながら受け答えをするように心がけます。こうした面接時の立ち居振る舞いは話す内容以上に面接官の印象に影響を与えます。
発言するときは明るくはきはきと
発言をするときは明るくはきはきと話すことを心がけましょう。声が小さかったりぼそぼそと話したりしてしまうと、自信がない印象を与えてしまい、せっかくよい内容を話していても面接官に好印象を残すことはできません。自分の印象を客観的に把握するために、鏡を見ながら受け答えの練習をするのもおすすめです。
自分が話していないときも見られていると心得る
グループディスカッションやグループ面接のときは、自分が話をしていないときでも面接官はあなたの態度をしっかりと見ています。自分の番ではないときも油断することなく、話をしている人に意識と耳を傾けるようにしましょう。
聞かれたことだけに簡潔に答える
面接でもっともよくある失敗は、聞かれた質問に対し、それ以上の回答をだらだらと述べてしまうというケースです。例えば、志望動機について聞かれただけなのに、自己PRまで長々と話してしまうといった失敗例がよく見られます。面接時は、あくまで聞かれたことだけに簡潔に答えるように意識しましょう。
事前に質問を用意しておく
面接の終わりには、学生側から面接官に対して質問する時間を与えられることがよくあります。この質問タイムは自己アピールの絶好のチャンスです。質問を通じて業界や企業に対する深い理解を持っていることを面接官に示すこともできます。面接に行くときは、事前に自分が気になる質問をしっかりと用意していくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしょうか?今回は日本の就職活動における一般的な面接のプロセスについてご紹介しました。ぜひ上記を参考にしながら十分に面接対策を行ったうえで本番の面接に臨むようにしましょう。
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jopus編集部
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