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若手社会人の約8割が入社前と入社後のイメージにギャップ、パーソルキャリア調べ

若手社会人のおよそ8割が入社前と入社後にイメージのギャップ「リアリティ・ショック」を感じていることが、パーソルキャリア株式会社の発表で明らかになりました。

5月22日に発表された調査結果では、まず就職活動生の79.3%は働くことを「楽しみたい」、86.2%は「仕事を通じて成長したい」と考えているものの、入社1年目から3年目の社会人で働くことを「楽しんでいる」人は35.3%、「成長を実感している」人は64.6%でした。また、いつも働くことを楽しんでいる層はわずか5.8%であり、大きなギャップがあることがわかりました。

入社後に何かしらの「リアリティ・ショック」を感じている社会人は76.6%におよびました。理由をみると、37.4%が「給料・報酬」、31.9%が「昇進・昇格のスピード」、31.5%が「仕事であたえられる裁量の程度」、31.3%が「仕事から得られる達成度」などと答えています。

また、はじめの質問で「働くことを楽しめていない」「成長実感がない」と答えた人と「3年以内に離職した」人は、入社後の「リアリティ・ショック」が大きいこともわかりました。早期離職の防止や入社後の成長をうながすためにも「リアリティ・ショック」をいかに防ぐかがポイントであると考えられます。

次に「会社満足度」について、内定が決まった直後は同程度で70%程度ですが、「リアリティ・ショック」が高い群は低い群とくらべ、その後に大きく満足度が下がり、3年目まで満足している割合は約5分の1程度まで低下、入社1~3年目の間は10%台でした。そして、「リアリティ・ショック」が大きいと、3年以内の早期離職に影響することがわかりました。

その「リアリティ・ショック」を防ぐには「入社前の会社・適性理解」を高めることが重要だといいます。それらの理解を高めるために重要な点は2点あり、まず1点目に「多くの人から話を聞くこと」を就職活動の意識として持っておくこと、続いて2点目に「自己学習や豊かな人間関係を築く意識を持っておくこと」が挙げられました。2点目については、その意識を持つことが「やりたいこと」の決定を促す要因となっており、将来の「やりたいこと」の決定時期が遅いと「リアリティ・ショック」「入社前の会社・適性理解」のいずれにもネガティブな影響を与えているということです。

今回の調査によれば、入社後にミスマッチだったと感じるか否かは、入社前の事前調査や会社・自身の適性を理解することが影響するとのことですので、こうした点に意識を向けて、就職活動にのぞんでみてはいかがでしょうか。

調査は、パーソルキャリア株式会社「CAMP」と株式会社パーソル総合研究所により、1,700人の調査モニターに対して、インターネットで2019年2月22日から25日まで行われました。

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jopus編集部

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