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派遣として企業で働く外国人留学生が増加中。リクルート発表

人材派遣会社大手の株式会社リクルートスタッフィングは12月19日、親会社のリクルートホールディングスが主催する「2019年のトレンド予測」発表会にて、人材派遣領域のトレンドを表す言葉として「留Biz大学生」というキーワードを発表しました。

「留Biz大学生」とは、学業に励みつつ、卒業後のキャリア形成に向けて企業で就業経験を積む外国人留学生のことを指しています。

日本の大学・大学院に通う留学生の数は2016年以降増加傾向にあり、2015年と2017年では約15%増と直近2年間で大幅に増えています。今年10月に発表された法務省の調査では、留学生の日本における就職申請数が前年比で約6,000人増となる27,926人となり、過去最高となりました。

一方、日本の大学・大学院に在籍する留学生の85%が日本で就職することを希望しているのに対して、実際に国内で就職できた学生は36%しかおらず、多くの学生がなかなか希望の就職を実現できていないという現状があります。就職活動に取り組む留学生にとっての大きな課題としては、日本語でのコミュニケーションだけでなく、日本の企業文化、ビジネスマナーの理解が難しい点などが挙げられます。

これらの課題を克服するためには卒業する前から日本企業で就業経験を積むことで日本語や日本文化を習得する必要があります。このような背景をもとに、最近では将来のキャリア形成に必要な経験をしたい留学生と、国籍問わず戦力となる人材が欲しい企業の希望を実現するための手段として、人材派遣サービスが活用され始めています。

リクルートスタッフィングによると、派遣で就業する留学生の数、企業数ともに2年前と比較して大きく増加しており、ここ最近では販売や接客のお仕事だけでなく一般事務などデスクワークのお仕事でも留学生の活躍の場が広がっているとのこと。

将来日本での就職を希望しており、学生のうちから日本語を使った仕事や日本企業の文化に慣れておきたいという留学生の方は、学業を進めながら派遣で働いてみるという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?日本企業で就業するイメージや自信がつき、就職活動もより有利に進めることができるはずです!

【参照リリース】2019年の人材派遣領域のトレンドは、「留Biz大学生」

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jopus編集部

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