AI・ITの普及・浸透により、さまざまな業務の効率化への期待とともに消えゆく職種についても言及される昨今、大学生や大学院生は、AI推進社会におけるキャリア形成についてどのように感じているのでしょうか。
株式会社マイナビは6月4日、2020年卒業予定の全国の大学生、大学院生7,342名を対象に実施した「AI推進社会におけるキャリア観に関するアンケート」の結果を発表しました。
その結果、AI推進社会で働いていくことについて、不安を感じる意見はあるものの、約3分の1の学生が業務効率が上がるだろうと期待していることがわかりました。また、AI・IT関連の職種の中で志望度が高いのはシステムエンジニアで12.9%、次いでプログラマーの7.8%、ITコンサルタントの6.5%と続きました。
一方で、学生の75.4%がAI・IT職を志望しないと回答、それらの職種と関連性が高い理系学生についても、男子の67.1%、女子の81.0%が志望しないと回答しました。そして、昨今注目を集めている「データサイエンティスト」を志望する学生も3.3%にとどまり、企業側のニーズと学生の志望度に大きな乖離があることがわかりました。
さらに、61.1%の学生がAI・IT関連職種を志望する際に「どの程度プログラミングスキルを求められるのか基準がわからない」点をもっとも困難だと感じていました。この点について、マイナビ社は、企業は募集にあたって具体的な業務内容や必要とされるスキル等を、学生の仕事理解を促すために明確に示す必要があると指摘しました。
調査は、2019年4月24日(水)から4月30日(火)まで、マイナビ2020の会員で、2020年3月卒業見込みの全国の大学4年生、大学院2年生に対し、ウェブアンケートの形式で行われ、有効回答数は7,342(文系男子1,439名、文系女子3,701名、理系男子1,098名、理系女子1,104名)でした。
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jopus編集部
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