全国のブラック企業を地図上にマッピングした「ブラック企業マップ」が、12月上旬からインターネット上で話題を呼んでいます。
このブラック企業マップは、厚生労働省が発表している「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に掲載されている企業を、ドクロのアイコンマークで日本地図上に表示したものです。
地図を見ると日本中がドクロのマークで埋め尽くされており、その衝撃的な画像が大きな反響を呼んでいます。
その他、サイト上ではブラック企業の一覧も見られるほか、違反した法条令別、都道府県別に企業を探すこともできるようになっています。
「ブラック企業」についての明確な定義はありませんが、厚生労働省はその一般的な特徴として「労働者に対して極端な長時間労働やノルマを課す」「賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど、企業全体のコンプライアンス意識が低い」「このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う」といった点を挙げています。
特に外国人の労働環境についても、外国人技能実習生に対する不当な賃金支払いや劣悪な労働環境が問題視されています。先日も、2010年からの8年間で外国人技能実習生の死者数が174人に上っていることが法務省の資料から判明し、入管法の改正を前に大きな波紋を呼び起こしました。
就職先を探す際は、応募先の企業に問題がないかどうかをしっかりと確認したうえで入社を決めるよう心がけることが必要です。
また、こうした「ブラック企業マップ」のような情報公開を通じ、少しでも多くの企業の労働慣行が改善されることを期待したいところです。
【参照サイト】ブラック企業マップ
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jopus編集部
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