コラム

【インタビュー】経験者に聞く「日本での転職活動とは?」

日本国内で働く外国籍人材が増えていくなか、自分自身のキャリアアップや専門的なスキルの獲得のために日本で転職をする外国籍の方も増えてきました。ですが、まだまだ外国籍人材の転職が一般的ではない世の中で、外国籍人材の転職活動とはどのようなものなのでしょうか?

今回は、ベトナムの大手消費者金融会社で勤務後、日本中から集まった鮮魚を最速で消費者へ届ける羽田市場株式会社(以下、羽田市場)に転職されたタオさんにインタビューをおこないました!

羽田市場株式会社 グエン・ティ・フオン・タオさん

羽田市場株式会社 グエン・ティ・フオン・タオさん
2012年にベトナムの大手消費者金融に入社し、4年間データアナリストとして経営戦略作成のために顧客債務状況、経営利益、返済リスクなどのレポートを作成。2016年に来日し、日本語学校に1年間通い、2017年にN1の日本語能力資格を取得。2018年に現在の羽田市場に入社し、経営支援の事務、顧客出荷データ作成、経営資料集計、請求関連などの業務を担当。

Q.日本語がとてもお上手ですね!大学で日本語を勉強されていたんですか?

いいえ。ベトナムの大学では財政を専攻していました。大学卒業後は自分の専攻を活かして、ベトナムの大手消費者金融に入社し、4年間データアナリストとして働いていたんです。

Q.なぜ日本で働こうと思われたのですか?

ベトナムで勤めていた会社が多国籍企業だったので、色々な国籍の人と一緒に働いていたんです。そのなかに日本人もいました。そのときに日本人の働き方を間近で見て、「私もこんな風に働いてみたい!」と思ったんです。そのときから、日本の会社に就職したいと思うようになりました。

Q.日本にきてどのくらい経つのでしょうか?

2016年の7月に結婚したことをきっかけに来日したので、今年でちょうど3年目ですね。来日してすぐに、日本語学校で1年ほど日本語を勉強しました。

Q.今の会社が日本で初めて就職された会社なんですか?

いいえ。日本語学校を卒業後、ベトナムに本社がある大手不動産企業の東京事務所に勤務しました。ただ、仕事内容には不満はなかったのですが、ベトナム系の事務所だったので、日常会話がベトナム語だったんです。「せっかく日本語を勉強して、日本にも住んでいるのにこれでは意味がない!」と思い、転職活動を始めました。

羽田市場株式会社 グエン・ティ・フオン・タオさん

Q.日本での転職活動は大変でしたか?

大変でした(笑)。最初に日本での就職活動をしたときは日本人の服装や髪型のマナーの厳しさにすごく戸惑いました。私が選んだ日本語学校がもともと大学進学のための学校だったので、就職活動をする子が周りにいなかったんです。

就職活動のなかで一番不安だったのが面接です。日本人とまったく同じ面接内容だったので、語学の面でとても不安でした。なので、様々な就活支援団体のサイトを探して自分で勉強しました。日本の就職支援サイトはすごくいいですよ! 例えば、面接での受け答えだけでなく、履歴書の書き方など日本の就職活動についての情報がたくさんあり、就職・転職活動のときにすごく役立ちました。そうやって自分で調べることで、だんだんと自信を持って日本語の面接ができるようになっていったんです。

Q.日本での就職・転職活動で悪かった点はありますか?

日本に限らず、世界的にそうだと思うのですが、エンジニアなどの理系向けの求人がとても多いですよね。私は文系なので、あまり仕事を選ぶことができませんでした。日本のいろんな企業が募集要項を出してくれてはいるんですけど、ほとんどがエンジニアの募集でしたね。

Q. 転職活動の軸は何かありますか?

私は英語、日本語、ベトナム語ができるので、自分の強みを活かして働きたいと思っていました。あとは、前職の経験を活かせる事務の仕事をやりたいと思っていたので、Google検索で「ベトナム人 事務」などのキーワードで探しましたね。

羽田市場株式会社 グエン・ティ・フオン・タオさん

Q.今の会社に就職しようと思った決め手は何ですか?

実は、他にも日本語学校の事務を受けていたりしたんですが、やっぱり自分の語学力だけでなく今までのデータアナリストとしての経験も活かしたいと思って、営業事務の仕事を選びました。

Q. 入社されてからは、どんな仕事をされているんですか?

今の会社に入社したのが2018年の7月で、主に営業事務の仕事をしてます。資料の準備や納品のデータ作成や売上集計の計算をしています。主にパソコンでのエクセルを使ったお仕事ですね。2019年に入ってから新システムも導入され、今はSQLを使って仕事をしたりもしています。前職でデータアナリストだった経験を活かすことができているので、とても嬉しいです!

Q.今の会社に転職されて1年経つんですね!1年を振り返って、困ったことはありますか?

入社してすぐコミュニケーションに慣れていなかったので、心配なことがあったり、不安になることもありました。最初は、メールの書き方とか、敬語とかが難しかったです。

ですが、会社のみなさんから色々と教えてもらったりして覚えました。今では、かつての自分の経験もちゃんと活かせるようになってきたので、大きな不安はないですね!強いて言うなら、漢字でしょうか(笑)書くのは問題ないんですが、読み方がわからない時があります。日本語の漢字は複雑ですね……。

Q.今後の目標は何かありますか?

まず、自分のスキルを活かして、コスト削減やもっと効率的に仕事ができるよう、業務の改善に関わりたいと思っています。あとは、自分の語学力を活かして、ベトナムやヨーロッパ向け輸出事業に関わってみたいですね!

羽田市場株式会社 グエン・ティ・フオン・タオさん

Q.最後に、「日本で働きたい」、「日本で転職したい」と思っている皆さんに向けて一言をお願いします!

私は最初、インターネットで日本の就職活動について色々検索しました。外国人向けのセミナーとか参加したりもしましたが、少ない応募枠にたくさんの応募者が来ていたりして、イベントを通しての就職は難しいなと思いました。

イベントでの就職に見切りをつけて調べ直していたときに、ベトナム人専用の就職・転職活動支援団体のグループの情報を見つけることができたんです!そこを通じて今の会社に就職できました。

なので、日本での就職活動で大切なのは情報収集だと私は思っています。皆さんも、外国人の就職をサポートしてくれるサービスを使ってみてはいかがでしょうか?インターネットをうまく使って就職活動をすれば意外と簡単に就職できるかもしれません。

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jopus編集部

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