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派遣社員の26%が昨年同時期より時給アップ。エン派遣調べ

仕事の雇用形態には、正社員やアルバイトのほかに「派遣社員」があります。派遣社員とは、人材派遣会社に登録した人材が、派遣先の企業で働くというものです。そんな派遣社員のお給料(時給)について、派遣の求人情報サイト「エン派遣」を運営するエンジャパン株式会社は4月23日、現在派遣社員として勤務するユーザーを対象に実施したアンケートの調査結果を発表しました。

調査結果によると、派遣社員で時給が上がった方は26%であり、昨年よりも1ポイント減少しました。また、時給交渉した方は18%と、昨年より4ポイント減少しました。時給アップのための取り組みトップ3は「時給の良い仕事に就く」「副業・ダブルワーク」「仕事で実績を上げる」でした。

詳しく見ていくと、まず「昨年同時期とくらべたときのお給料(時給)」という質問に、26%が「アップした」と答えており、2018年に実施した調査より1ポイント減少していました。なお、このうち「交渉せずアップした」が17%、「交渉したらアップした」が9%でした。

【図1】昨年同時期と比べてお給料(時給)はアップしましたか?【図1】昨年同時期と比べてお給料(時給)はアップしましたか?

交渉してアップした時給額は「10円から50円」が41%ともっとも多く、「151円以上」が27%、「51円から100円」が22%と続きました。

【図2】昨年同時期と比べてお給料(時給)がアップした方に伺います。時給に換算すると、いくらアップしましたか?【図2】昨年同時期と比べてお給料(時給)がアップした方に伺います。時給に換算すると、いくらアップしましたか?

また「時給交渉した」方は18%であり、昨年より4%減少しました。このうち「交渉したらアップした」「交渉したがアップしなかった」がともに9%でした。

時給を交渉したそれぞれの背景について、「交渉せずに時給がアップした」人は「毎年査定があり、評価次第で昇給する」「経験のある業種で教える手間がないと判断されたため」等とコメントしており、「交渉したら時給がアップした」人は「派遣会社の担当に相談したら、時給アップに加え交通費も支給されるようになった」「覚えた仕事量を正しく伝え、他の人とも比較をして交渉した」等とコメントしていました。

「交渉したが時給はアップしなかった」人は「勤続年数が長いことや経験を加味して上司に相談したが、すでに賃金の上限だった」「責任ある立場を打診され、代わりに時給アップを交渉したが叶わず、時給を変えず今のままでいいと伝えた」と答えており、「交渉せずアップもしていない」人は、「給与が上がった分、仕事量も増えるから」「時給の交渉よりも仕事で実績を作りたい」等とコメントしていました。

最後に、時給アップの取り組みについての質問では、1位は昨年に引き続き「給料の良い仕事に就く」が53%であり、「副業・ダブルワークをする」が28%、「仕事で実績を上げる」が24%と続きました。

【図3】お給料(時給)アップのために行なっていることはありますか?(複数回答可)【図3】お給料(時給)アップのために行なっていることはありますか?(複数回答可)

雇用形態により、それぞれ任される仕事やポジション、給与形態などが異なるため、派遣社員としての就労を検討している方は、今回の調査結果を参考に希望する条件を見直してみてはいかがでしょうか。

今回のアンケート調査は、「エン派遣」を利用している派遣社員として就業中の方、445名を対象に、2019年2月から3月の期間に実施されました。

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jopus編集部

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