総合人材サービスを提供するパーソルキャリア株式会社は4月11日、同社が運営する求人情報メディア「an」に掲載された求人広告から分析・算出した2019年3月のアルバイトの平均時給データを発表しました。
これによると、全国の平均時給は1,039円で、前月の1,051円から12円減、前年同月の1,027円から12円増でした。また、求人数はほぼ横ばいの前月比99.7%、前年同月比144.9%と、引き続き、採用ニーズが高い状況でした。
続いて、エリア別の平均時給は「関東エリア」が最も高く1,102円、そして「関西エリア」が1,025円、「東海エリア」が1,020円、「北海道エリア」が935円、「九州エリア」が925円と続きました。
このうち「九州エリア」は、博多・天神エリアの都市開発により増加していた採用ニーズが落ち着き、平均時給は減少しました。また「東海エリア」は、名古屋市港区や豊川市などの郊外にショッピングモールのオープンが続いたことから「フード系」「販売系」の求人数が増加しました。特に「フード系」の平均時給は、栄や名古屋駅周辺の都心部と同様の水準になりました。
さらに職種別にみると、平均時給は「専門職系」が最も高い1,301円、そして「運輸職系」が1,152円、「事務系」が1,080円、「サービス系」が1,058円、「技能・労務系」が1,049円、「フード系」が998円、「販売系」が948円と続きました。
特に、2019年10月に、介護・福祉職の定着率の向上と、長期就業している介護職員の賃金引き上げを目的として、勤続年数が長い介護福祉士に対して賃金を上乗せする「介護報酬制度」の改定が実施されることを受け、改定後に介護・福祉領域で働く人の転職活動が落ち着くとの予想から、今のうちに人材を確保するため、「専門職系」に分類される「介護・福祉」の求人の増加がみられました。
an編集長の川合恵太氏によると、3月の全国平均時給は、例年通り、学生の卒業シーズンに伴う入れ替えによる「フード系」「販売系」のレギュラーバイトの需要が高まったことにより、減少しました。また、引っ越し需要により「運輸職系」の求人数・平均時給は上昇しました。さらに、初の10連休となるゴールデンウィークに備え、「サービス系」に分類されるホテルスタッフや「フード系」「販売系」の求人数が増加傾向でした。そして4月の見通しについては、全国の平均時給は大型連休に伴い、比較的時給の高い短期の求人が増加することが見込まれるほか、「フード系」ではレギュラーバイトのニーズが高まるため、平均時給は横ばいか微減となるということです。
jopus編集部
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