理系外国人留学生の人材紹介を強みとする株式会社オリジネーターは、日本で働く外国人を対象に就労環境と転職に関するアンケート調査を行い、その結果を発表しました。以下は本調査結果の一部です。
1. 日本で働いてみて良かったことは?
日本で働いてみて良かったこととして、「雇用が安定している」が1位に挙がりました。日本の大企業ではいまだ長期雇用が一般的であり、外国人社員にとっては魅力となっているそうです。また、「やいたい仕事ができて、やりがいを感じる」が28.7%で2位となりました。
2. 日本で働いてみて、不満に思ったこと・がっかりしたことは?
日本で働いてみて不満だった点としては、「給与水準が高くない」が31.8%で1位となりました。留学経験者に対して、日本以上の給料を支払う国の出身者からすると、日本の給与水準には不満があるのかもしれません。
また、「求められている役割や仕事内容が明確でない」、「人事評価の基準が明確ではなく、外国人だと昇格・昇進できない」などが上位に入りました。仕事内容・評価制度について会社から十分に説明されていないと感じる方が多いそうです。
3. 今後、日本でどのくらい働きたいですか?
すでに日本で働いている外国人社員の41.4%が「できるだけ長く」日本で働きたいと答えました。しかし、10年以上働きたいと答えた方は5.4%しかいませんでした。そのため、明確な期間を決めず、日本の会社での雇用条件や状況に応じて「できるだけ長く」働こうと考えている方が多いと予想されます。
調査レポート概要
【調査名】
日本で働く外国人社員の就労環境と転職に関するアンケート
【対象者】
同社が運営する、外国人留学生就職情報サイト「リュウカツ」登録者のうち、日本で働いている(または働いたことがある)外国人社員
【調査方法】
インターネット調査(日本語と英語で調査)
【調査時期】
2021年3月
【有効回答数】
129名
本調査結果から、一定数の外国人が雇用が安定していることに満足感を抱いていることがわかりました。一方で、仕事内容・人事評価に関して自分の認識とずれが生じるケースも存在するようです。入社する際には、面接等で自分の聞きたいことをしっかり聞いて、入社後のギャップを無くすことが重要です。日本語に不安のある方は、外国人の先輩社員から情報を聞いてみるのもいいでしょう。
【参照リリース】【日本で働く外国人社員アンケート】日本の「雇用の安定」を評価(約50%)する一方で、「役割の曖昧さ」「人事評価の基準」には不満(各約30%)も!
jopus編集部
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