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JR東日本、ベトナム実習生11名を受け入れ。国際鉄道人材を育成へ

JR東日本グループ(以下、JR東日本)は2月5日、アジアを中心とした国際鉄道人材の育成をするべく「JR 東日本 Technical Intern Training」を2019年4月1日より始動することを公表しました

第1弾として、ベトナムから11名の実習生を受け入れ、車両メンテナンス業務の実習を行います。実習は、東日本旅客鉄道株式会社とJR 東日本テクノロジー株式会社が共同で実施します。

具体的には、ベトナム鉄道から5名、ホーチミンの日本語学校「KAIZEN 吉田スクール」から6名の計11名を対象としています。技能実習制度を活用した3年間の実習を計画しており、実習生は鉄道車両の冷房装置のメンテナンス業務を中心に担当します。

なお、実習生はJR東日本と雇用契約し、賃金、福利厚生は社員と同等となります。実習生は日本語と日本文化に関する事前講習を専門機関にて受講後、5月から実習を開始します。開校式は、4月1日に埼玉県さいたま市の鉄道博物館での実施を予定しています。

ベトナム鉄道においては、JR東日本グループが設立した公益財団法人東日本鉄道文化財団が実施する「JR East フェローシップ研修」を通し、1995年以来、若手幹部候補生職員の派遣が続いています。

また今回、送り出し機関であるESUHAI社は、2006年より日本企業向けに特化したベトナムの人材教育会社として活動しており、日本での実習・就労を希望するベトナムの若者に対し、同社が運営するKAIZEN 吉田スクールで、日本語や日本での働き方、仕事文化などを約1年間教育しています。

そして、監理を担う「日本ベトナム経済フォーラム」は、日本・ベトナム両国間の交流促進と人材の育成・活用に向けて経済人と有識者で設立された非営利の一般社団法人です。2018年7月に技能実習制度の監理団体としての許可を受けており、今回の施策は、同団体での監理団体業務の第1号案件となります。

これまでもJR東日本は、国際協力機構(JICA)が実施する研修の受入れを、各国鉄道事業者を対象に行ってきました。鉄道をはじめとし、同業種の人材が国境を越えて技能を学び身につけることで、各国の文化の発展に好影響をもたらすことが期待されます。

【参照ページ】「JR 東日本 Technical Intern Training」を始動します!

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jopus編集部

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