株式会社ディスコが、2020年卒業予定の国内学生と、2018年から2020年までに卒業予定の海外留学生を対象に実施した「就職希望企業調査」の結果を発表しました。
国内学生のランキングの1位は伊藤忠商事、2位はトヨタ自動車、3位は三菱商事でした。伊藤忠商事は一昨年の7位、昨年の2位から上昇し、今年は首位になったほか、三菱商事は3ランクアップしました。全体をみると、銀行の順位はダウンして、総合商社が順位を伸ばしています。また、JTBグループは昨年の39位から今年は8位へ大幅にランクアップしています。
海外留学生のランキングの1位はDeloitte Tohmatsu、2位はPwC、3位はアマゾンでした。Deloitte TohmatsuやPwC、7位にはマッキンゼー・アンド・カンパニーが入り、コンサルティング系企業に多くの票が集まりました。また、アマゾン、グーグルといったグローバルIT企業もランクインし、留学生として多い北米の現地学生の就職先としても人気の高い企業が上位に入りました。そして、日本企業でトップ10にランクインしたのは、三菱商事、全日本空輸の2社でした。一方で、国内学生のランキングのトップ10に外資系企業は1社もなく、企業選びの違いが明らかになりました。
次は、国内学生と海外留学生に、職業観・キャリア意識について質問した結果です。職業観について、国内学生の約6割は「仕事は自分の生活を安定させるための手段」と答えたのに対し、海外留学生の7割近くは「夢を実現する手段」と答えています。また、海外留学生は「高収入を得たい」との回答が多い一方、国内学生は「生活が安定していれば収入にはこだわらない」も少なくない結果であり、国内学生の安定志向がうかがえます。
働き方については、国内学生の7割近くが「ひとつの会社で長期的に」と答えた一方、海外留学生は約6割が「同じ会社で働くことにはこだわらない」と答えており、転職に対する意識の差が表れています。また、国内学生は「海外で働きたい」が3割未満にとどまっているのに対し、海外留学生は7割近くに達しています。
これらの比較から、国内学生は生活の安定のため長期的に安定して働ける企業を求めており、海外留学生は留学経験を活かし、グローバルに活躍できる環境を求めていることが読みとれます。こうしたキャリア観・志向の違いが、就職先選びに大きく影響しているようです。
今回、国内学生についての調査は2018年11月から2019年3月まで、就職情報サイト「キャリタス就活2020」会員を対象に実施され、海外留学生についての調査は2018年9月から10月まで、就職情報サイト「CFN」会員を対象に実施されました。
【ランキングページ】キャリタス就活2020 就職希望企業ランキング
【ランキングページ】CFN 海外大生が選ぶ就職人気企業ランキング
jopus編集部
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