226か国13万人以上の在留外国人が登録している日本最大級のメディアを運営する株式会社YOLO JAPANが、在留外国人を対象に「日本のルールやマナー」に関するアンケート調査を行いました。
アンケートによると、日本のルールやマナーについて調べたり学んだことがある人は96%でした。そのうち日本人の知人や友人に教わった人は53%、母国で事前に調べた人は51%、職場で教わった人は47%でした。また、日本に住む前に知っていた日本のルールやマナーは、「挨拶について」が78%、「時間について」が58%、「ゴミの捨て方」が54%でした。一方、比較的事前に知る人が少なかったルールやマナーは、「買い物について」が19%、「喫煙について」が28%、「ビジネスマナー」が32%でした。さらに「どこで知りましたか?」という質問には「日本語学校」が多くあがり、日本語学校が語学だけでなく実生活について学ぶことができる場となっていることがわかりました。
続いて、日本でのルールやマナーを「知らなくて困ったことがある」と回答したのは60%でした。そのなかでもっとも多かったのは「ゴミの捨て方」で41%でした。続いて「ビジネスマナー」が39%でした。そのうち「注意をされた」または「ペナルティを受けた」と回答したのは41%でした。
「ゴミの捨て方」については、「自治体指定のゴミ袋があることを知らなかった」「ゴミを前日の夜に出してはいけないと知らなかった」「可燃ゴミと不燃ゴミの違いが分からなかった」という回答があり、事前に知っていたと回答した人でも自治体による違いなど細かいルールまで理解することは難しいことがわかりました。
また、「ビジネスマナー」については、「名刺の渡し方や会議での座る位置」「クライアントへの挨拶」「商談での自己紹介の仕方」など、日本特有の習慣が実践でしか学べる機会がないことから注意された経験が多いこともわかりました。
さらに、日本のルールやマナーについて「グローバルスタンダードにしたいと感じた良い事例がある」と答えた人は81%でした。そのなかでももっとも多かったのが「ゴミの分別」で29%でした。特に学校で生徒が掃除をする習慣が高く評価されていました。そして「時間を守るマナー」19%、「公共交通機関内での通話や写真撮影をしない」13%と続き、他者を思いやり尊重する日本人の習慣をグローバルスタンダードにしたいという意見が多くあることがわかりました。
一方、「変えた方がいい」と思われているのは、回答者282人のうち「ビジネスマナー」が18%でもっとも多く、特に上下関係の厳しさからくる労働時間の超過や、飲み会への出席を強いられることなどがあがっていました。また、ジェンダーに関するルールやマナーも見直す必要があると7%が答えました。そのうちの16人の女性が「食事会では女性がサーブすべきだという風潮」「レディファーストがなく、多くの旅館の荷物運びが女性の仕事になっている」「女性がボスになれない傾向がある」という声がありました。ある男性からは「女性はヒールシューズの着用が強要されることがある」という指摘もありました。
最後に、「日本でのルールやマナーについて学びたいと思いますか?」という質問に対しては92%が「はい」と回答し、そのうち53%が日本人から直接学びたいと回答し、続いて40%がインターネットで学びたいと回答しました。
アンケートは8月13日から9月14日まで行われ、72か国513名の回答がありました。
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jopus編集部
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