企業の口コミサイト大手「キャリコネ」は2月20日、同サイトに寄せられた給与明細に関する投稿をもとに業界別の平均年収を算出した「年収の高い業界ランキング」を発表しました。
国税庁が公表している2017年分の統計調査によると、男性の平均年収は532万円、女性は287万円、全体では432万円となっていますが、その実態は業界によってどのように異なるのでしょうか?
さっそく気になるランキングを見ていきましょう。
1位:医薬品業界(平均年収651万円)
2位:証券業界(平均年収596万円)
3位:電気機器業界(平均年収576万円)
4位:鉱業界(平均年収539万円)
5位:輸送用機器業界(平均年収515万円)
6位:非鉄金属業界(平均年収508万円)
6位:石油・石炭製品業界(平均年収508万円)
8位:ゴム製品業界(平均年収503万円)
9位:化学業界(平均年収493万円)
10位:電気・ガス業界(平均年収492万円)
今回の調査の結果、見事1位に輝いたのは医薬品業界です。また、2位には証券業界がランクインしています。いずれも一般的に高年収のイメージがある業界ですが、日本企業に比べて年収が高い傾向にある外資系企業が多いことがその要因となっているようです。
特に製薬会社の営業担当(MR)は営業系職種のなかでも年収が高いことで知られていますが、キャリコネに投稿された給与明細のなかでも年収1,000万円を超えるユーザーが数多くみられたとのこと。
2位の証券業界は、年収が高いぶんハードワークなイメージもありますが、昨今の働き方改革の影響もあり、以前よりは働きやすい環境になっているようです。2月17日時点のデータによると、野村證券の平均年収が695万円で、大和証券が509万円。対して外資系のゴールドマン・サックス証券が1997万円、バークレイズ証券が1554万円となっており、日系企業と外資系企業とで大きな開きがあることが分かりました。
また、3位以下の業界では「鉱業」「非鉄金属」「石油・石炭製品」など、資源のカテゴリーに分類される業界が多くランクインしていることが分かりました。技術関連の特殊な能力が必要とされる部署や、海外関連の業務を行う部署の年収が概して高く、平均を引き上げているようです。
3位の電気機器業界は、パナソニックのような家電系、富士通のような通信系、日立製作所のような重電系と分けられます。大手電機メーカーのほとんどは労働組合の力が強く、好待遇に影響しているようです。また、高年収で知られるキーエンスのほか、日本ヒューレット・パッカード、日本アイ・ビー・エムなど高年収の外資系企業の存在も影響しているとのこと。
なお、今回のランキングはあくまでキャリコネに投降したユーザーの給与明細に基づくものなので、実際に企業が公表している平均年収とは乖離がある可能性があります。一方、ユーザーのリアルな給与明細に基づいているという意味では、信頼性が高いとも言えます。
年収の高さを重視して就職・転職活動をしている方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
【参照サイト】キャリコネ
【参照サイト】「年収の高い業界ランキング」発表 1位医薬品業界(企業口コミサイトキャリコネ)
jopus編集部
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