【外国人求職者向け】職務経歴書の書き方マニュアル

職務経歴書は、転職活動において履歴書と同じくらい重要な応募書類です。履歴書では、業務経験の詳細を記載しません。一方、職務経歴書では、応募者が、これまでにどのような仕事に携わり、どのようなスキルや経験をしてきたかを明記します。そのため、応募者の今までの経験やスキルをどう活かすことができるのかという視点で採用担当者は職務経歴書を見ています。そこで、今回は職務経歴書の正しい書き方や書類選考の通過率が高まる効果的な職務経歴書の書き方についてご紹介したいと思います。

  1. 職務経歴書の正しい書き方
    1. 日付・名前
    2. 職務要約
    3. 職務経歴
    4. PCスキル
    5. 活かせる経験・知識・技術
    6. 語学力
    7. 自己PR
  2. 職務経歴書を作成するときの3つのポイント
    1. 日本語の誤字脱字に気を付ける
    2. 文書の体裁を揃える
    3. 不要な情報は書かない
  3. まとめ

職務経歴書の正しい書き方

まずは、オーソドックスな職務経歴書のフォーマットに沿って、正しい書き方をご紹介します。

①日付・名前

書類の一番上に右寄せで、日付と氏名を入れましょう。日付は、書類提出日の当日の日付を記入にします。氏名は、英語表記で問題ありません。

②職務要約

過去から現在までの職務経歴のサマリーを書きます。どのような会社で(業務内容)、どのような仕事(職務)を担当したかを書きます。なるべく200~250文字程度でまとめましょう。

③職務経歴

今まで在籍してきた会社ごとに分けて、職務内容を書きます。一番上に在籍歴が新しい企業が来るように順番に書きます。

【在籍歴】
西暦で在籍していた時期を書きます。
【会社名】
海外の会社の場合は、英語で会社名を表記しましょう。
【事業内容】
会社の事業内容を端的に書きます。
【従業員数】
会社の規模感を伝えるために、従業員数を書きます。
【所属・役職】
部下がいた場合は、部下の人数も書きます。
【業務内容】
担当業務内容
誰に対して、何をしたのかをまとめます。業務内容を分かりやすくまとめるためには、求人サイトなどで同職種の求人票を参考にすると良いでしょう。
マネジメント経験
マネジメント経験があれば、業務内に書きます。
成果
売上成果や貢献したことを書きましょう。また昇進・昇格があった場合は、書き添えましょう。

④活かせる経験・知識・技術

今まので経験をもとに、新しい会社で活かせる経験やスキルを記載します。

⑤PCスキル

各ソフトを、どのくらいレベルまで使用できるかを書きましょう。特にExcelスキルは、多くの企業で求められるスキルなので、具体的なレベルを書くことをおすすめします。

【例1:初級】Excel(四則演算・票作成・基本的な関数)

【例2:中級】Excel(ピポットテーブル、VLOOKUP、IF関数、グラフ作成)

【例3:上級】Excel(データベース作成、マクロ機能、VBA)

⑥語学力

業務で使用できる語学のレベルを【ネイティブレベル】【ビジネスレベル】【日常会話レベル】の三段階に分けて書きましょう。

英語圏以外の出身の場合は、英語レベルはTOEICやIELTSのスコアを記載しましょう。また日本語レベルはJLPTの級(N1, N2など)を書くと、採用担当者が応募者の日本語レベルをイメージしやすくなります。

⑦自己PR

過去の経験や知識を洗い出し、応募企業で求められる経験や実績について記載すると良いでしょう。文字数は、100~200文字程度にまとめましょう。アピールしたいポイントが複数ある場合は、段落を分け、アピールしたいポイントごとに記載しましょう。

職務経歴書を作成するときの3つのポイント

1.日本語の誤字脱字に気を付ける

日本語の誤字脱字が多いと、採用担当者に「日本語レベルが低い」と思われてしまいます。また事務や経理など、正確性が求められる仕事の場合は、職務経歴書に誤字脱字が多いことで評価が下がることがあります。そのため、提出前に必ず一度自分で読み返し、誤字脱字がないかチェックをしましょう。

2.文書の体裁を揃える

文書内のフォントや文字サイズが統一されていない書類は、読み手にとってとても読みづらいものです。また、それら文書の体裁が整っていない書類は、書類を作成する能力も低いと判断されることがあるため、文書内の文字フォント、文字サイズ、文字の色を統一するようにしましょう。
※目立たせるために文字サイズや文字の色を一部変えることは、問題ありません。

3.不要な情報は書かない

職務経歴書は、端的に自分の経験やスキルを伝える書類です。そのため、不要な情報をたくさん書くと重要な情報が採用担当者に伝わりません。応募する職務に活かせない学生時代のアルバイト経験やボランティア活動などは、記載しないほうが良いでしょう。趣味や特技などは、職務内容と関連しないので、職務経歴書には書く必要はありません。趣味や特技を書く場合は、履歴書に書きましょう。

まとめ

今回は、日本特有である職務経歴書の書き方を紹介しました。海外の場合はCVも自由なフォーマットが多いですが、日本の場合は、紹介したような厳格なルールがあるドキュメントを作成することが多いです。職務経歴書は、自分の経験やスキルをアピールする資料なので、仕事を通じて経験したことは抜け漏れなく記載しましょう。また日本語に不安がある方は、日本人の友人やエージェントの担当者に添削してもらうと良いでしょう。