【外国人求職者向け】ドライバーとして働くには？仕事内容と在留資格を解説

外国人のみなさんの中には、ドライバーの仕事をしてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。東京オリンピックの開催を控え、外国人とのコミュニケーションがスムーズにできるタクシードライバーなどの需要が高まっています。今回は、ドライバーの仕事内容、年収、必要な在留資格や運転免許について紹介します。ドライバーに興味を持っている外国人のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。

ドライバーとは

ドライバーとは、さまざまな目的に合わせて車を運転する仕事です。運転することが主な仕事内容のため、会社の上司や同僚など、人と接する時間が少ないのが特徴です。バスやタクシーのような公共交通機関のドライバー、宅配便や引っ越しのドライバー、各地へ商品を配送するトラックドライバーなどの種類があります。

ドライバーの種類と必要な免許

タクシードライバー・ハイヤー運転手

お客様を乗せて目的地まで運ぶことが主な仕事内容です。無線で呼ばれたお客様のところへ向かったり、ホテル・病院・駅などで待機して乗りそうな人を探す「客待ち」をしたり、走りながらお客様を探すこともあります。また、タクシーを運転するためには、普通自動車第二種免許が必要です。

バスの運転手

定員30名以上のバスを運転することができます。数時間かけ遠くの場所へ行く「長距離バス」、主に地域住民を乗せてバス停間を走る「路線バス」、観光地を巡る「観光バス」などの種類があります。決まった道を走りますが、安全に時間通り走ることが求められます。バスの場合は、大型自動車第二種免許が必要です。

宅配便のドライバー

個人宅やオフィスに荷物を届ける仕事です。壊れやすいものや生ものを運ぶことがあるほか、近年では到着日だけでなく、到着時間が指定されていることも多くあります。交通事情や配送順を考えながら、効率的に配送先をまわることが求められます。普通自動車第一種免許があれば働くことができます。

トラックドライバー

依頼を受けた荷物を配送します。大型なものや量が多い場合もありますが、荷揚げから荷下ろしまで自分で行うため、体力も必要です。運転するトラックの大きさによって、それぞれ大型自動車免許や中型自動車免許が必要ですが、小型トラックや軽貨物配送のドライバーであれば、普通自動車免許でも働くことができます。

その他にも、返却されたレンタカーを清掃して駐車場まで運ぶ回送ドライバー、メインドライバーの補助を行うドライバー補助など様々な職種があります。

ドライバーの年収

「年収ガイド」によると、2019年における平均年収は、タクシードライバーの場合358万円、大型トラックドライバーの場合456万円でした。タクシードライバーは歩合制のため、お客様をたくさん乗せるほど給料は上がります。大型トラック運転手は、経験を積んで特別な免許を取得しトレーラーなどを運転できるようになると、その分給料も上がる傾向にあります。バス運転手の年収は430万円前後といわれ、経験を積むと基本給が上がっていくほか、民間よりも公営のバス会社のほうが給料はよいようです。

外国人がドライバーとして働くには

現在、トラックドライバーやバスの運転手などの運送事業においては、就労ビザでは働くことが出来ません。トラックドライバーやバスの運転手として働くには、「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」といった在留資格を有している必要があります。

一方、タクシードライバーについては、2019年から「特定活動46号」ビザが適用されました。日本の4年制大学を卒業、或いは日本の大学院を修了していること、そのほか日本語能力試験N1の取得または、BJTビジネス日本語能力テスト480点以上であることが条件となっています。また運転免許について、人を乗せるタクシードライバーには普通自動車第二種免許が必要になります。この免許は普通自動車免許を取得し、運転経歴が3年以上経過していることが取得条件になっています。

まとめ

いかがでしたか？各職種によりドライバーの特徴は様々ですが、お客様を乗せたり、日本の物流を支えたりする大切な仕事です。ドライバーに興味を持っている皆さんは、今回の記事を参考にしながら、就職・転職活動を行ってみてください。

【参考データ】年収ガイド『タクシー運転手の年収【厚労省発表】ボーナス・都道府県別・年齢別年収推移がわかるページ』

年収ガイド『大型トラック運転手の年収【厚労省発表】ボーナス・都道府県別・年齢別年収推移がわかるページ』

職業情報サイアガーデン『運転手の仕事内容・なり方・給料・資格など』